「湯を沸かすほどの熱い愛」 

 2016.10.29公開



キャストに惹かれてなんとなく観てしまいましたが…


単純に感動しとく?

って感じでもなく、

いろいろと気色悪さと苛立ちだけが後味として残ってます。

共感できる箇所もほとんど無かったし、

俳優の芝居が良いだけに内容が残念すぎる。

ラストに至ってはタイトル回収の意味なんだろうけど、もはやホラー。

気色悪過ぎた。

 

ネタバレになるけど、

確かに双葉さん(宮沢りえ)は強くてたくましくてそして優しいお母さんなんだろうけど、

同じく娘を持つ母親の立場からするとほとんど共感できなかった。

余命宣告されたあとの子供に対する行動が虐待にも思えてイライラした。

「わずかな延命よりも自分にはやるべきことがある」と決断したのはカッコいいと思えるけど、

そのやるべきことに全く共感できなかった。

 

娘、安澄(杉咲花)の学校でのいじめに対してもいじめから逃げようとするのを許さないっていうのもイラついたし、

娘の実母の件も安澄の気持ちも考えず勝手にカミングアウトし引き合わせた。

双葉を母親として何の疑いすら持っていなかった安澄がかわいそ過ぎる。

鮎子の下着をアパートのドアノブにかける表現もかなり気持ち悪い。

鮎子の母(旦那の浮気相手)への感情の置き土産なんだろうけど、表現の趣味が悪過ぎる。

 

あと、ヒッチハイク青年(松坂桃李)、必要?

あの一連のエピソードに全く必要性を感じないし、桃李くんの無駄遣いでしょ。

そしてラストに至ってはどうなの?

どこもかしこも非現実的で良い俳優の無駄遣いとしか思えない映画でした。

 

レビューもいろいろ読んでみたけど、

絶賛してる人もいて、賛否両論。

わたしには合わなかったなあ。