名鉄百貨店で開催中の
『金澤翔子 書の世界展』

あの有名な「風神 雷神」や
「平清盛」の題字などでその文字の持つ力は
すでに多くの人が知っているところです。

今回の作品展、
大きい作品はなく、小品ばかりでした。
というのも、展示販売でしたので
おそらくこの展示会のために書いたものが多かったのだと思います。

力のある、しっかりとした筆遣いで
心がぎゅっと締め付けられるような作品が多かったように思われます。
同じ時期に一気に書いたのでしょうか?
「心」「虹」「巌」「愛」
どの文字もがっちりと力強く、頑ななイメージを受けました。
文字と書体がうまく噛み合っていないような印象でした。
敢えてそう書かれたものなのでしょうか。


でもそんな中、一点だけ気になったものがありました。
「希望」との文字。
小さい作品でしたが、
素直な筆遣い、まっすぐな気持ち、
この中には本当に小さな大切な「希望」が感じられました。
たぶん彼女の得意とする書体ではなかったかも知れません。
でも、わたしはこの「希望」の文字に「希望」を見いだすことができました。


彼女の他の作品を見てみたくなりました。
まだ若いこの書家がいままでにどんな文字をのこしてきたのか、
これからどんな文字を書いていくのか、
目が離せない書家に出会った気がしました。