大好きだった義兄T兄ちゃん、明日お空へ旅立ちます。

今日はお通夜でした。

病気が判明したのがちょうど一年前。すぐに余命を宣告されるステージでした。

そこから一年、本当に頑張ってくれた。

まだ若いその顔は、今にも起きてとびきりの笑顔を見せてくれそうです。

ありがとう、たくさん可愛がってもらいました。

昨年末父を亡くし、一年も立たないうちにたった一人の兄も亡くしたパパさん。


そんなパパさん、金曜の午前中に突然、社員証のストラップがプチッと音を立てて切れたそうです。もしかしたら!と思ったそうです。

ちょうどその頃、容態が悪くなりバタバタしたそうですが、薬が効いて呼吸が落ち着いたそうです。

しかし、徐々に心拍数が落ち始め、私達が夕飯を終えた頃、お義姉から連絡がきました。もう数時間かもしれないと。

土曜に見舞いに行く話を木曜日にしていたばかりでした。パパさん晩酌済みだったので、ママの運転で高速をぶっ飛ばしました。

到着した頃、眠ったままやっと呼吸をしていました。

日付が変わって1:18、義兄の呼吸が止まりました。


私達が帰宅したの3時半。白々と明るくなってきた夜更けの高速道路。何が起きたかわからない。夢の中にいるようでした。


帰宅すると、あんずが玄関で待っていました。次男が何度も連れに行ったのですが、玄関から動かなかったそうです。

待っていたあんずの喜びようを見て、T兄ちゃんもウチに帰って、こんなに喜ぶ姉さんを見たかっただろうに。そう思うとまた涙が溢れてきました。

そして、姉さんもあんずのように、絶対に帰ってくる。そう諦めずに待っていたんです。それは最期の最期の瞬間まで。



兄の遺影

誰もなんていい写真だ!というはにかんだ笑顔の写真。この写真は、たまたま2人で出かけた先のカフェの店内にお客様が誰もいない瞬間があったそうです。

ふと、T兄ちゃんが姉さんに「写真でも撮るか」と言ったそうです。なかなかお互いの写真を撮り合う事なんて無いので、ちょうどいいね、人も居ないし。と写真を撮ったそうで、姉さんはその写真を撮った時にこれはよく撮れた、万が一の時はこの写真がいい。そう思ったそうです。私の実父の時も親戚の結婚式に出掛ける前に玄関先で撮った写真を見て、これは!と私が思ったんです。こういうことってあるんですね。