調停はじまる 

 

 

うなぎ屋さんの寮に引っ越して1週間後、

 

仕事が始まりました。

 

 

 

 

久しぶりの飲食店での接客業は

楽しかったです!爆  笑

 

 

 

 

 

初日は着物のサイズを合わせて

素早く着替えました。

 

 

その日は席とメニューや提供の仕方などを

頭に叩き込み、ひたすら運びました。

 

 

 

 

一番人気は、どんぶりです。

 

 

これが意外と重い・・・

 

 

 

 

お盆に、

どんぶり、吸い物、サラダが

乗るのですが、滑りやすいので

運ぶたびに緊張しました。アセアセ

 

 

 

 

若旦那さんが焼いたウナギはもちろんですが

どんぶりは特注で作っているので

落とすわけにはいきません!

 

 

 

 

しかし、次から次へと注文が入り、

どんぶりもどんどん出来上がります。

 

 

 

 

 

運ぶまでは、そろ〜り慎重に、

運んだら、サーーっと素早く

汗だくになりながら運び続けました。

 

 

 

活気のある厨房からは

若旦那さんの厳しい声が聞こえてきます

 

 

 

早くしろ!

急げ!

何やってんだ!

 

はい!

はい!

 

 

みんなヘトヘトになる2時ごろ

ようやく客足もひき、閉店となりました。

 

 

 

わたしは、

こんな人気店で働けることを

誇らしく思いました。照れ

精一杯働こう!

お役に立てるように

日々頑張ろう!

 

 

若旦那さんのお姉さんや0さんや

三さんが仕事を丁寧に教えてくれました。

 

 

 

本当にありがたかったです!

 

 

 

 

 

 

お店の仕事に慣れてきた頃、

一通の手紙が届きました。

 

 

image

 

 

弁護士事務所からです。

 

 

 

封筒を開けると、

第一回目の調停の期日が

書いてありました。

 

 

 

 

ドキッーーーー!

 

 

 

元夫に会わなければいけないのか?

そう思った途端に、胃がキリキリと

痛みました。

 

 

 

弁護士事務所に電話して

聞いてみました。

 

 

 

わたし

『ご連絡ありがとうございます。

当日ですが、元夫に会うことになりますか?

怖いです。』

 

 

 

弁護士さん

『いえいえ、心配なさらなくても大丈夫です。

DVがあったことは伝えてあるので、

部屋も別にしますし、極力会わない配慮を

します。』

 

 

そう聞いてホッとしました。

 

 

 

 

調停当日

 

 

わたしは早目に家庭裁判所に行きました。

 

 

 

元夫に会いたくなかったからです。

会って、震えて怖がる様子を

絶対に、見られたくありませんでした。

 

 

 

弱みを見せるわけには行きません。

絶対に、謝罪させるぞ!

意気込んでました。プンプン

 

 

 

 

それぞれ、階の違う部屋に通されました。

 

 

 

 

調停委員は男女1名づつの2名

年配の方でした。

 

 

 

女性の調停委員の方が丁寧に

聞き取りをしてくれました。

 

 

 

それが終わると元夫の部屋へと

移動して、戻ってきました。

 

 

調停委員

『旦那さんですが、離婚したら

20万円の養育費と生活費を払うなんて

言っていないと言われてますが、

何か証拠になる書類などはありますか?

 

 

わたし

『言ってないと言っているんですか?びっくり

確かに言ってますし、子どもも聞いてます。』

 

 

 

調停委員

『そうですか。

でもご本人は言ってないと。

証拠を出すようにと言っています。

また、お子さんや奥様へのDVも

大袈裟に言っていると主張されています。』

 

 

わたし

『でも警察からのDV証明も出てます!

警察が家に来て保護された経緯も嘘だと

言っているのでしょうか?ムキー

 

 

 

調停委員

『それは認めていますが、

実際、暴力は振るわれていませんよね?』

 

 

 

は?ムキームキームキー

な〜に〜!

 

わたし

『暴力的な言葉で脅されたり、

物を投げられるのは暴力ではないんですか?ムキー

 

 

 

調停委員

『そうですね、暴力とも考えられますね。

でも、旦那さんの気持ちを少し考えて

あげてもらって。』

 

 

 

わたし

『ちょっと待ってください!ムキー

なんで暴力を振るわれたわたしが

暴力振るった旦那の気持ちを

考えなきゃいけないんですか?』

 

 

調停委員

『奥さんにも、非はあるでしょう?

そう思いませんか?

自分は全く悪くないと言い切れますか?』

 

 

 

『言い切れます!

暴力はどんな理由があっても

振るった側は責任を負うべきでしょう!

なんで振るわれたわたしや子どもに

非があるなんて言うんですか!ムキー

 

 

ここまで言うと、

わたしは悔しくて涙が止まらなくなりました。

えーんムキーえーん

 

 

わたしが泣いてしまったので

弁護士さんが話してくれました。

 

 

 

 

 

 

弁護士さん

『すみません。ちょっといいでしょうか?

これだけDVの証拠を提出していて、

それはないですよね?

音声もビデオも出してますし、

診断書も出してます。

言った言わないじゃないですよ。

こちらは離婚を望んでいますが、

相手は望んでいないんですか?』

 

 

調停委員

『慰謝料や養育費など

奥さんの要求は飲めない

と言っています。

その条件では離婚しないとおっしゃっています。』

 

 

 

なんで?!

 

 

 

 

離婚する選択権は元夫にあるの?

 

 

 

被害を受けた私たちではなくて

加害者の元夫が主導権を握っていることが

許せなくて仕方ありませんでした。

 

 

調停委員

『まあまあ、奥さんもそう怒らないで。』

 

 

 

なんだとこのやろーーー!ムキー

うるせーーーわ!ムキー

 

 

 

調停委員って

馬鹿なのかしら?

 

 

 

 

 

・・・・

 

 

 

その日はこれで閉会しました。

 

 

わたしは弁護士さんに尋ねました。

 

『調停委員って法律などに詳しくて、

人格者がなるんじゃないんですか?

どう考えても知識もなくて

ただ腹が立つ人たちでした。プンプン

 

 

 

弁護士さん

『そうなんですよ。

結構法律を知らない人も多くて

名誉職みたいになられる方もいます。』

 

 

 

馬鹿ばっかり・・・

 

 

 

これからも

こんな不毛な話し合いをするのか

と思ったらうんざりしました。

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

明日も良い日になりますように愛