どんな病気でも

症状や治療の効果など

本当に人それぞれで、


個人差が大きいということを

大病をして初めて知りました。



腸閉塞も例に漏れず。



私の場合は先生たちが不思議がるほど

痛みがありませんでした。


お腹が張って苦しいだけ。


「画像上はかなり痛いはずなんだけど」


先生たちはそう言って

首をかしげていました。



悶絶級の痛みは入院前に2回だけでした。

それぞれ30分〜1時間ぐらいかな。


嘔吐は入院前日に一度だけ。



絶食してもイレウス管を入れても

なかなか状態が改善しなかったけど

痛みがないからそんなにつらくなかった。


消化器外科の先生からは

手術すると癒着のリスクが上がり

腸閉塞の再発リスクが上がるから

いたちごっこになる。


だから、できるだけ手術は避けたいと

何度も説明されていました。


先生たちも判断が難しかったみたい。



「自覚症状(痛み)がないから

今の状態で手術するのは忍びない。」


そんなふうに言われていました。



でも本当になかなか改善しなくて

入院中に三度目の絶食をしたとき、


「幸い自覚症状がないから

退院して様子を見てもいいと思うけど

森さんはどう思ってる?」

先生からそう聞かれて。


痛みや吐き気はないけど

お腹がグルグル鳴ってて

これがけっこう大きな音だったから。


「先生、私エステサロンをやってて。

フェイシャルだから私のお腹のあたりに

お客様の頭が来るんです。

だからこの音が鳴ったままだと

仕事にならない。」


「それにこのまま退院しても

ごはん食べたらすぐに再発して

また入院することになると思う。

だから手術をしたほうがいいと思ってます。」


私がそう伝えると先生は

「うん!わかった!手術しよう!

念のため来週手術枠を押さえてたから

そこで手術しよう!」

と即答してくれました。


今思い出しても

ありがたかったなぁと思います花



結局、退院後なかなか体調が戻らず、


腸を切除したため

便意を我慢できなくなったり、


子宮頸がん手術の合併症や

放射線治療の晩期障害続きで、


エステサロンは営業再開できず

クローズしてしまったのですが。


無念。。




最近になって

腸閉塞の方のブログを読んで、


手術をしても再発リスクが上がるからと

頑なに手術はしないという方針の病院が

あることを知りました。


再発リスクはわかるけど

自分の体のことなのに

選択肢がないのはつらいですよね。


腸の状態が悪いまま

言葉は適切じゃないかもだけど

だましだまし過ごしていれば

やっぱり再発しやすいでしょうし。



再発を繰り返すたび

痛くてつらい思いをして、


食べることがどんどん不安になり

神経質にならざるを得ない日々。


想像が及ばないぐらい

苦しい日々だと思います。



前回の記事で

私が制限なく何でも食べられている

と言えたのは、

その苦しさを知らないから。


それも大きな理由だと思います。


前回の記事はこちら



その分、初発でヘビーな思いを

した気がしますが滝汗



痛みや苦しさはその人だけのもので

人と比べるものではないし

比べようもないけれど。



でも

痛みや苦痛を感じる時間は、


できるだけ少しで

済むようになればいいなぁと

心から思います。