2023年4月のお話です指差し



前回の続きです。


この時期に絶望した理由は

身体のことだけではありませんでした。


当時悩んでいたもうひとつは

仕事のことです。



私にとって仕事は

アイデンティティとも言える

とても大切なものでした。



腸閉塞で入院したときは

退院したらすぐに仕事に戻れると

信じて疑いませんでした。



けれど、退院してからは

頻回な下痢に悩まされ

便意を我慢することもできず


近所への買い物すらも

タイミングを読むのが難しくて


日常生活がままならない状態が

続いていました。



正直なところ

退院してからわりと早い段階で

営業再開するのは難しいと

感じていましたショボーン




私はコロナ禍が始まる数ヶ月前に

エステサロンを開業しました。


開業早々に新型コロナウイルスという

先が見えない向かい風の中で

サロンを育ててきました。


ありがたいことに

あたたかいお客様に恵まれて

少しずつ軌道に乗り


大変なこともたくさんあったけど

とても充実した日々でした。


今、当時を思い出しながら

こうして書いているだけで

涙が溢れてきます泣


それぐらい私にとって大切な 

宝物のような場所でした。




子宮頸がんの手術をして

抗がん剤と放射線治療を受けて


治療中は副作用がひどくて

寝たきりになり緊急入院しましたが


治療を終えて退院した6週間後には

1日1人だけの施術に絞って

営業を再開しました。


そうすることによって

徐々に体力と気力を取り戻していきました。



けれど今回は…


この身体の状態だと

お客様の施術中に何度もトイレに

行くことになるかもしれない。


営業を再開することは到底無理でした。



それでもなんとか体が回復しないかと

諦めがつかなくて…


ずっと迷っていました。



そこに来て下血が始まり

やっぱり今は仕事をするときじゃない。


体を最優先にしなきゃと

頭ではわかっていました。



それでも

検査を受けてから

最終決定しようと決めました。


諦めきれなかったんです。



決断することを

先延ばししたかっただけかもしれません。




それでも。


サロンを開業してから3年4ヶ月。


手放す覚悟をするには

もう少し時間が必要でしたショボーン