体が熱くて目が覚めた
時間はわからないけど
夜ではなさそう
たくさん汗をかいてて
ふとんをどかしたいけど
手が動かない
体が全然動かない
どうにもならずナースコール
朦朧としてて
言葉も声も出にくい
やっとの思いで
「暑い」と一言だけ伝えられた
看護師さんに
ふとんをめくってもらう
ありがたい
また眠りに落ちてしばらく経つと
今度は寒い
ふとんはひざの辺りにある
ぜんっぜん届かない
こんなことで看護師さんを
呼ぶのは申し訳ないけど
どうにもならない
体が全然動かない
再びナースコール
ふとんをかけてもらった
次に目が覚めたのは夜、
気持ち悪くて起きた
病室の明かりが消えてるから
消灯時間は過ぎてるようだ
この気持ち悪さは吐く予感
早めにナースコールを押した
どれくらい待っただろう
看護師さんはまだ来ない
夜は人手が少ないし
忙しいよねと思いつつ、
もう出ちゃいそう
早く来て🙏と思いつつ
もう1度ナースコール
しばらく待ってもまだ来ない
何度か出そうになりつつ
なんとかこらえたけどもう限界!!
もうほんとに出ちゃうよー
お願いお願い🙏
早く来てーーー🙏🙏🙏
願いをこめて
もう1度ナースコール!
少し経って
待ちに待った
看護師さんが来てくれた!
間にあった
そう思ったのに
看護師さんの第一声は…
「森さん!!
夜間は昼間とちがって
ナースコールを押しても会話できません。
何度も押さなくて大丈夫です!!」
ずいぶんな塩・対・応
あたしゃ今日
でかい手術をしたんだよ
そうじゃなくても
まずは「どうしました?」って
聞いておくれよ
注意はそのあとでもいいじゃないか
びっくりして思わず
「すみません」って言っちゃったよ
「すみません、
吐きそうで間に合わないと思って」
無言でビニール袋を渡されて
すぐに吐いた
塩対応ナースはずっと無言で
私を見下ろしてる
予備のビニール袋を渡し
塩対応ナースは去っていった
病棟の看護師さんは
みんな明るくて気配りをしてくれる
あたたかい方ばかり
この看護師さんを除いて
それなのに
手術した夜にツイてない
点滴ルートとるときも
この看護師さんに失敗されたなって
思い出したりして
しばらく経ってもう1度嘔吐した
ナースコールを押して
が入ったビニール袋を
塩対応ナースに渡したのでした