今日は手術前の処置についてです
抗がん剤投与が思いのほか効果があり
普段は勧められない手術を私たちは選択しました
勧められないのは、全身にがんが蔓延っている状態なので
【なにをしても無駄】という事(=抗がん剤でたたいて寿命を待つしかない)でした
まぁ、それが極々一般的で標準的なんですよね、現代では。
インターネットの情報では
癌の元(原発)を取ることによって転移した病巣がコントロール不能になるとか
ありますが、特に医師からそのような説明はなされませんでした。
エビデンス的には謎レベルですが、そういう人もいるのだろうという感じです。
夫はとりあえず、その兆候は見られていないようです
ネットの情報を鵜呑みにしてはいけないという事ですね。
これは健康食品の話をするときにでもまた書きます
一緒に入院していた人は脳の転移巣を除去する手術を受けていました。
追いかけて追いかけてどこまでも身体が続く限り追いかけられる人も
また、幸運に恵まれているなぁと感じます。
まぁ、完治するのが一番幸運だってことは当たり前ですが
結局のところ大腸と転移した肝臓、疑いの副腎(後に病理でがんと診断)
同時切除を行ってもらいました
その後術後に、肺の転移が見つかるわけですが、
夫の肺は小さかろうと切ったり焼いたりしてくれません
先生はそんな時よく言うのです
「全身のがんだからね」
やっても意味ないと思う行為にも患者家族は縋りたくなるものです。
今ある見える癌を1こ1こ丁寧につぶしていったところで結果は同じと言うわけです。
それこそ、標準療法から外れているから推奨しない。
そういう感じですね。
RFAも標準療法から外されてしまいましたしね。
ちなみにガイドラインは隅から隅まで読み込んでいます(夫は)
他のブログでも熱意のある先生は取れるところまで取ろうと言って
トライしてくれているようですが(取れるって、羨ましいなぁ~)
普通の内科医は平均的なところで納まるように話されます。
結局は標準的な治療の範囲内という訳です。
いつも話が逸れてしまいますが
手術の話に戻ります。
手術をする前に肝臓の血管を一部固まらせて、
肝臓を膨らませる(容量を多くする)処置が行われました。
担当の先生がおっしゃったのは、「失敗は少ないから大丈夫」
みたいなノリで、結局失敗してました。
一度、肝臓に針を入れられて、絶対痛いはずなのに
今日のために仕事を休んで、抗がん剤を一時止めて調節している事を踏まえ
もう一度、トライしてほしいと鬼の形相で懇願したそうです。
二度目のトライで無事成功して帰ってきましたが
処置時間2時間程度が6時間ほどかかりました。
相当しんどかったと思います。
でも、二度目のトライをお願いしたことや我慢して頑張ってきたこと
本当にそこは単純に「すごい」と言うしかありませんでしたので
痛みが治まったころに褒めちぎりました
その頃の私と言えば
不安でたまらない義母と一緒に待っていましたが
病院ってのは何かあれば家族に連絡を取りたがると個人的に思っているのでまぁ、病院がなにも言ってこないという事は順調には進んでいないが
生命にも影響していないという事なんでしょうと自分は理解しました。
義母にもそのように伝えていました。
ちなみに義母は手術には反対していました。
今でも「あの時は本当にもうダメかと思った」と口にします。
それでも私が「先生が手術をしても大丈夫だと判断する時は
予想外の事態を除いて、安全に手術ができると判断した時だと」言ったみたいで
(※あまり覚えていない)
安全に手術できるってのは、その後の生命維持に必要な体力とか
若さとか採血データとか手術歴とかそういう総合的な判断という意味で。
特に外科の先生なんてドライ(偏見かもしれない)なんだから
【できる・できいない】
選択肢はこの2択なんじゃないかと個人的には思っています。
できるかもしれないけど、リスクが高いからやらない。ってのもあるかもですね。
何を言いたいかというと、
できる割合が高くないとやらないって事を
言いたかったんだと思います、当時の私は
@あんず
次回は、術後の話をしようかなと思います。