あなたを想い続けて私は猫になった 第17章
あなたを探して①美鈴は去ってゆく卓郎の後ろ姿を見ていた。(気をつけてな…美鈴)美鈴の耳に卓郎の声が入った。え?卓郎は口を開いた様子もなく事務らしき中に入った錯覚?空耳?ま,いいわね。行かなくちゃ。でもここは何処だろう?和磨のところまで遠いのは確かだ。ん?なんだ?…頭の上に何か頭を下げると地面に何かが落ちた。あー!卓郎だなあはは。それはアンパンだった。いつの間に?有難う。朝食にします。美鈴はアンパンを咥えて植木の陰に移動してアンパンを食べた。このアンパン少ししょっぱい…美鈴の目から涙がこぼれた。しょっぱいアンパンを食べながら泣いた何の涙かわからない。不安いっぱいの涙か?アンパンを食べ終わると美鈴は立ち上がる。さて。どちらに行けば良いだろうまた車に乗り込むか会社の前は国道で車の往来も多いようだ。とにかく歩こう往来する車の音。人の騒めきが耳に強く響いて疲れる。しばらく歩いていると100メートル先ほどに古そうな建物が見えた。その瞬間目を疑った。まさか。ここは大阪だよね…ではあの建物は似ているだけ?静かに建物に近づいてゆく建物の前で止まった間違いない!この建物は!どうこと⁈第18章あなたを探して②へ続く