ドバイ3日目の午前中は、オールド・ドバイと呼ばれるアラブの伝統的な建築や装飾を残すエリアを散策しました。
最初にドバイ博物館へ。
屋外にダウ船(昔ながらの木の船)や伝統的な家が展示されています。
ドバイって、つい半世紀くらい前までは、このダウ船や天然の真珠の輸出で成り立っていた、こじんまりとした貿易国だったのですね。
ちょっと堅い話になりますが、不動産視察のときに聞いた話をシェア。
ドバイの知名度と存在感はここ20~30年で一気に高まり、中東随一のビジネス拠点となっています。
中東という場所がら、潤沢なオイルマネーで次から次へとド派手な建造物を作っているのかと思われがちですが、意外に石油産出量は少ないのだとか。
ドバイの経済がこんなにも発展したのには、石油に頼らない独自の成長戦略があったのです。
もともとドバイは貿易国として栄えてきた歴史がありました。
インドがイギリスの植民地だった時代には、ドバイが中継地になっていたことも。
1960年代にわずかな石油が発見されると、その収入を投資して大型船が入港できる大規模な港を造成。
そして1980年代には、エミレーツ航空を設立して空港も整備しはじめます。
小さかったドバイ空港は徐々に規模を拡大し、今や世界でも飛行機の発着数がトップ級という巨大な空港となりました。
また、税金の優遇を認めるなどして積極的に外国企業の誘致にも乗り出しました。
最初は知名度がなく、なかなか思惑通りにいかない不遇の時代も。
しだいに湾岸戦争の報道中継地として使われて注目されたり、2001年の同時多発テロの影響で、それまでアメリカに投資していた周辺の産油国がドバイに目を向けるようになりました。
そしてこのような奇想天外なプロジェクトを考え実行し、ヒト、モノ、カネが集まるしくみを作り出していくのです。
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今では世界中の投資家が投資したい先となっていて、次々に新しいものが生まれているんだとか。
急激にドバイの街が変わっていっているので、古い街並みは大切に残すべき歴史的保存地区とされています。
今回はそんなバスタキヤ地区を散策。
昔ながらの建物が、おしゃれなカフェや雑貨店、ギャラリーとして利用されています。
アラビア語は右から読むんですって。
狭い路地の小道を散策してみます。
ギラギラしたドバイのイメージとはまた違う小洒落た界隈です。
建物の中庭の空間を上手く利用したギャラリーがいくつかあります。
ブラブラするのは楽しいのですが、4月の終わりでも続けて1時間も歩けないほど暑いので、涼を求めてカフェに吸い込まれて行きます。
見た目も可愛らしい装飾の、アラビアン・ティー・ハウス。
緑と花がいっぱいで、オアシスのような存在。
冷房は入っていませんが見た目が涼やかでくつろげて、たくさんの観光客で賑わっていました。
とにかく暑いので、名物のレモンミントジュースが美味し~い。
そして街中にはアートがいっぱい。
路地を曲がるとあちこちで、こんなアートに出会えます。
古い街並みの散策の後は、すぐ近くのドバイ3大スークと呼ばれる昔ながらの市場へ行きました。
最初はオールド・スーク。
パシュミナ(絹)製品やアラビアン雑貨を扱っている、ドバイで最も古いスークなんですが、まあ客引きの激しいこと・・・
普通に歩いているとお店の男の人が声をかけてきて、あっというまにお客の帽子やサングラスをかっさらっていき、自分の店の中で「カモーン!」と涼しい顔で待っていたり。
いきなりストールを巻き付けてきて、「似合う!」「カワイイ!」「安い!」を連発してくるヤツとか。
こんな感じで「見るだけ」のつもりが、ここを抜けるのにえらい時間かかってしまいました(-_-;)
元々可愛いアラビアン雑貨が欲しかったので、あまり客引きしてこないお店で買い物して、まとめて買うからと頑張って値段交渉。
これらを自分と家族用に買いました。
次に香辛料や調味料がたくさん並ぶ「スパイス・スーク」へ。
ここではサフランやハーブティーを買いました。
サフランは日本では高価ですが、ドバイでは比較的リーズナブル。
うちはパエリアをよく作るので、多めに買ったらこんな入れ物に入れてくれました。
「5年は持つよ」と言われたので助かる~。
そして金製品のお店が立ち並ぶ「ゴールド・スーク」へ。
キンキンキラキラ
政府が保証したものしか置けないそうなので、品質は保証済み。
ドバイ④へ続く