『坂の上の雲』のまち 松山 を走る


「雲をイメージしたかたち」のナンバープレート


「雲をイメージしたかたち」が生まれたわけ


司馬遼太郎氏の小説『坂の上の雲』を軸としたまちづくりを進める松山市では、平成19年7月から全国で初めてとなる『雲』をイメージしたオリジナルデザインのナンバープレートを導入し、市民のみなさまにも広く広告塔として観光・地域振興にご参加いただき、松山の元気を全国に向けて発信しています。


通常、ナンバープレートといえば長方形のイメージがありますが、その概念を取り除いた曲線を主体としたすべてが非対称のかたちです。ナンバー標記もこれまでの「松山市」から「道後・松山市」としました。「道後」とは、松山市が全国に誇る観光拠点「道後温泉」の「道後」です。地域の人々に親しんでもらってこそ初めて、松山を訪れる人々にもその魅力が伝わります。


「雲をイメージしたかたち」のナンバープレートが話題を呼び、新しい物語が生まれることを期待しています。角のない柔らかなイメージは、温暖な気候の松山、そこに暮らす人々の”おおらかさ”をあらわす意味からもふさわしいのではないでしょうか。





大正浪漫の建築美が語りかける萬翠産で息づく歴史の重みに感動したい。

総面積 887.58㎡(268坪)の地下1階、地上3階、愛媛県で最も古い鉄筋コンクリート造り。ネオルネッサンスと呼ばれる格調高い様式で、西洋建築の多くは左右対称ですが、萬翠荘は日本人のアンバランスの美意識、左右非対称で構成されています。正面の車寄せと玄関ホールの柱の頂部には、コリント式と呼ばれるギリシャ建築に由来の飾りが見られます。また、屋根の頂部には銅板を使用し、その下の急幻配は天然スレート葺。20世紀初頭に欧州を風靡したアールヌーボーの作風です。

超置針の先端には、松山藩の大判・小判が使われたという説があります。



ANSUISO

萬翠莊

「萬」よろず「翠」みどり「荘」やかた

松山城の麗の緑の森の中に行む邸宅”という意味です。

●建築/大正11年(1922年)

旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨伯爵が別邸として建築

●鉄筋コンクリート造り地下1階、地上3階、面積887.58㎡(268年)

●設計者/木子 七郎

その他主な設計:愛媛県庁本館、旧新田邸(松山大学温山記念会館)、県立図書館(現存しない)、石崎汽船本社(松山市)、関西日仏学館(京都市)など

●昭和60年(1985年)、愛媛県指定有形文化財に指定されました。

●平成23年(2011年11月29日)、国重要文化財に指定されました。(対象:「萬翠荘」本館、「管理人舎」の二棟)

陸軍駐在武官としてフランス生活が長く、陸軍きってのフランス通といわれていた定謨伯爵好みの建物は、当時最高の社交の場でした。皇族方が来県の際は、よく立ち寄られたところです。


【変遷】

萬潔荘は、今日に至るまで、様々な変選をたどってきました。戦後、米軍将校宿舎、家庭教判所、県立郷土芸術館、昭和54年(1979年)に県美術館分館となりました。

平成21年4月から、指定管理者制度の導入により、美術館分館の幕を閉じ、新たな文化、観光施設として、株式会社ウィンが運営管理をしています。



フランスでよく見られる屋根は「鱗瓦」と言い、材質は天然のスレート(石板)です。

屋根の頂部は銅板で、緑青の色が美しさのポイントのひとつになっています。

後の昭和天皇が宿泊された際、ここで朝食を召し上がりました。

2階の中央には、広いバルコニーがあります。

踊リ場のステンドグラスは、平成22年文化財調査の結果、木内真太郎の作品であることが分かりました。

各部屋の暖炉(ガスストープ)は大理石製。部屋ごとにデザインが異なり、暖炉の上には「ベルキー製の大鏡」が取り付けられています。

玄関にある2本の柱は

岡山産の万成石(紅桜)。


白を基調としたゲストルームの天井は漆喰でできており、形刻には金色が塗られた優美な雰囲気が伝わります。

大正11年1日松山藩主の子孫にあたる久松定頭伯解の別邸として建てられたフランス風洋館。

美しい外観とともに、ロココ調のインテリアやステンドグラスが大正浪漫を伝えています。

茶色を基調とした格調高い大広間には、豪華な水晶でできたシャンデリアがあります。



漱石ゆかりの地「愛松亭」。

夏目激石が慣れ親しんだ「愛松亭」が再びここに・・。

夏目激石が松山に赴任当初下宿した「愛松亭」は、かってこの地にありました。漱石はこの愛松亭からの眺めが大変気に入り、友人の正岡子規に次のような手紙を書き送っています。

「我が宿所は城山の中腹にあり眺望絶佳なり」と自慢しているのです。この庭にある萬翠荘井戸の湧水を汲み、茶をたて、庭では弓を引くなど、受松亭での生活は漱石にとって思い出深きものとなりました。


夏目激石が愛松亭・愚陀仏庵'上野家)に移り・その後に正岡子規と同居し俳句を楽しんだことは知られているところで、愛松亭は赴任当初に慣れ親しんだ特別な場所なのです。


愛松亭「漱石加琲店」

営業時間/

夏季 10:00~17:00 (LO.16:30)

冬季 10:30~16:30(L.O.16:00)

※営業時間を変更する場合がございますので、詳しくはホームページをご覧ください。

定休日/ 月曜日

(但し祝日は営業/行楽月はHPに掲示)

TEL.089-993-7500

〒790-0001 愛媛県松山市一番町3-3-7