船首像


16世紀の大航海時代は、まだ帆船の性能が低く、航路も確立していないため、さまざまな危険が待ち受け、航海はまさに命がけでした。


そこで神の加護のもと、航海の安全を替かす魔物から逃れるようにと、また不意に遭遇する敵を威嚇するために、船乗りたちは競って船首に像を飾りました。


これがフィギュアヘッド(船首像)です。


神の加護を受けるために天使をモチーフにしたものが多く、また相手を威嚇する意図が強い場合は、ライオンなどの猛獣のデザインが好まれました。


ちなみに同じ航海訓練所の帆船"日本丸"にも船首像「藍青」が取り付けられています。


日本丸

藍青(らんじょう) 樹齢300年のケヤキ 240㎝ 合掌

※八木沢神社(岩手県宮古市) 


気高く優しさのうちに凛々しさを秘めた日本女性を表現していそうで、未だ少女のあどけなさを残した"海王丸"の「紺青」のお姉さんに当たるそうです。


海王丸

紺青(こんじょう) ケヤキ 能管を構え持ち嵐を鎮めている

※東京藝術大学の特別プロジェクトによるチーム製作