臨海地域の防災について

(堤防の否定と、代替案の提起)

これから大津波の襲来が予想される地域へ、堤防を設けるなら分かるが、既に襲来した箇所に備えをしようとして、水平線が見えない海岸線を造作するのは間違っていると思う。

僕が防災担当なら、海岸線の道路上の各所に海から陸へ、災害時に強制稼働する動く道路を配備する。
※地震発生から津波到達までの最短は十数分。
※東日本大震災時は、約40分。
(被害範囲の距離は海岸から最大数十km)
※海底地滑りの土塊は、数千k㎡もの体積。

現実的に考えれば、船舶と同じ浮力体構造を基礎として備えた建造物、または道路であれば、地震発生時に混乱を招かずに済むのではないだろうか。
つまり、海から陸への強制排出ではなく、海の波の上への浮上となる。
それが最も速く安全を確保出来る方法と思う。
※メガフロートの建造費は、10万円/㎡。
※堤防の建造費は、33万円/㎡、3.3億円/k㎡
 (直接工事費の8割が地盤改良費)

地盤改良のために、2.7億円/k㎡を拠出するよりも、海岸沿いの道路に、メガフロートの仕様を付属させて、常に最高潮時には、僅かでも浮く状態にしておき、構造体同士の連結部には災害発生時に、緩衝材が働くことで損傷を防ぐと共に、固定錨鎖によって漂流を防止する方が、実用的だと思う。
※メガフロートの底面との隙間が埋まってしまうと危険性が増すだけになってしまう。
(濠状にして常に海水面よりも大幅に高い位置に浮いているようにするのも手かもしれない)

津波は、海底の砂や汚泥を巻き込みながら押し寄せるので、それらの衝撃で転覆しない設計の必要性はあるが、消波の目的にも適うと思う。

また、海岸沿いよりも内陸になるので、総工距離も多少は短くなり、工事費も抑えられる。

当然、景観は守られる。

どうだろうか?

臨海の道路すべてを対象にしたりはせず、河川付近などに限定すれば、さらに違ってくる。

とにかく、海沿いの建物には、緊急脱出装置の機構を備えさせれば良い。

入ってくる波は打ち消し出ていく波は網で受けゴミを流出させないようにしないといけない。

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 参考サイト
「地震 津波 到達時間」で検索
「メガフロート 建造費」で検索
「堤防 建造費」で検索

 #津波対策建築物 #メガフロート