愛するアランのおはなしNo.4

ブーッブゥ

パチッ


目を覚ますと

そのひとは僕を見つめながら


ねこちゃん！

起きた？

まだ港につかないから

こうしていようね。

揺れても音がしても

車内だから

大丈夫。

横に、そばにいるからね。

大丈夫。


そのひとは何度も大丈夫って

ことばを僕におはなしするんだ。


その声が優しくて

また眠くなりそう。


ゆらゆら揺れる

ここはどこかな


そのひとはまた口ずさむ。


港についたらかごごと

シートベルトしよう。

ゆっくり運転するから大丈夫！


もう僕は

そのことばを聞くと

こころがあったかくなることに

気づいたんだ。


そうか。

僕は大丈夫。


港についたら

すぐ病院に行こうね！


]∀･)ん?


ビョウイン………？！


ざわざわする気がするような…


大丈夫なような…


病院………ってどこかな……


No.5に続きます。





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