ハートライフ病院で ハートフルなお産 -4ページ目

赤ちゃんのうんちと黄疸の関係:その①

 

 


赤ちゃんの皮膚がビリルビンという物質で黄色くなる事を

黄疸 といいますが、
ほとんどの新生児に当たり前に起こります。

 

 

大人に起これば黄疸は病気ですが、

新生児の場合はその値が高くなければ、問題になりません。

ですが高い値になったら、放っておくと問題が出てきますが、

治療法があり、状態が悪くなる前にビリルビンの値を下げることができます。

 

黄疸を放っておくと何が問題になるかというと、

皮膚だけじゃなく、赤ちゃんの脳にまでビリルビンがしみ込んで

脳に悪影響を及ぼし、けいれんや将来的に後遺症を残すことがあるのです。

 

昔と違って現在は、光線治療や交換輸血などの治療できるので、

そのような後遺症は起こさなくなりました。

 

黄疸の治療の基本は体内に異常に溜まってしまったビリルビンを体外に排出することです。

 

どうやって排出させるか、

うんちに乗っかって体外に出て行きます。

つまり、うんちはビリルビンというゴミを外に出すゴミ運搬車なのです。トラック

 

黄疸治療の代表格である光線治療が、

どう作用して黄疸が良くなるかというと、

身体に無害な医療的紫外線を赤ちゃんに浴びせることで、

水に溶けにくい形になっているビリルビンを、

水溶性へ変換させることだけが光線治療の役目です。

水溶性のビリルビンはうんちに溶けやすくなるのです。うんち

ゴミがトラックに乗せやすい形に加工してくれるのが光線治療なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ですので、

光線治療のみではダメ

なのです。

 

うんちもたくさん出さねばならない、つまりうんちをしっかり出すために、

母乳やミルクをきちんとした量を飲ませなければいけないという事です。

せっかく光線治療を24時間受けても、飲む量が少なく、うんちがたくさん出ないと、

黄疸はよくならず、値が下がらないとそのまま光線療法続行ということにもなりかねません。

光線治療と「しっかり飲ませる」はセットなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、もしおっぱいだけで足りない場合はミルクも追加することになります。

直母だけ、あるいは搾乳だけで十分量の哺乳量を確保できる場合はミルクはいりません。

 

 

 

 

これは、赤ちゃんの黄疸具合を簡易的に測るミノルタという器械です。

一日2回これで赤ちゃんの黄色くなり具合をチェックしています。

このミノルタでの値が引っ掛かった子が採血検査の対象となり、

採血検査で引っ掛かった子が治療の対象となるのです。

 

 

 

 

 

 

梅雨はどこへ?(・・;)

五階の産科病棟から見える沖縄の海、

今日もキレイですラブ
ですが梅雨であるはずの今、
雨不足が続いていて、ダムの貯水率が下がっているので、そろそろ恵みの雨が欲しいところです。
産科病棟は一杯で、1日前にお産ラッシュでしたニコニコ
赤ちゃんいっぱいで、あちらこちらの部屋から
泣き声が聞こえて来ます。
お産は割とお天気と関係していることが多くて、
天気が崩れる数日前にお産ラッシュが来ることが多いです。
台風前、雨が降る前、などなど。。。週間天気予報とここ数日の産まれ具合や
残りの分娩予定者さんの数などを見ながら、「そろそろかな?」
と予測しているスタッフ達ですキョロキョロ

もし麻疹にかかってお産をする事になったら?

あって欲しくはありませんが、
もし産婦さんが麻疹を疑われる症状を伴って
陣痛が来たり、分娩をすることになった場合、
通常の入院経路とは違うルートを経由して分娩室へ直接入院となります。
病院へ入ってくる入り口も、
産後入院するお部屋も異なることになります。
分娩中も隔離のため、大きなビニールで囲われた中で分娩することになるため、
ご家族の立ち会いは不可となります。
分娩後も赤ちゃんを感染から守るため、
直接接触することができませんえーん

ですので、このGWの間も沢山の人が集まる場所は避け、くれぐれも感染されませんように気をつけて下さい。

早くこの麻疹の流行が治って、
通常の立ち会いお産やご家族のご友人の面会が和やかに出来るように願ってやみませんうーん