皆さまこんにちは。


若手イケメン俳優面すると笑われる安西です。
ありがとう。
そして、
寒い日が続いていましたが、少しずつ温かくなってきていて、幸せです。

いつもより長い文章になるかと思いますが、最後まで読んで頂けたら幸いです。
少しお時間下さい。


初自主企画舞台。
「カプティウス 」終了致しました。

ご来場頂いたお客様、ありがとうございました。
とても、圧迫感のある、息苦しさを感じる85分だったと思いますが最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました。
又、複数公演観劇された方、ありがとうございます。
体力、お金、時間を使って頂きましたこと、心より感謝致します。
そして、当日券も沢山の方にご応募頂いて、嬉しい限りです。
ありがとうございます。
先行販売、一般販売も沢山の方にご応募頂きましてカンパニー一同幸せでございます。
ありがとうございます。
残念な事に全員の方をお通しすることは叶いませんでした。申し訳ありません。
ですが、もし、また次に企画があった時は是非ご参加して頂けたらと思います。
お客様全員をお通しできるよう制作していきたいと思っています。
改めて、全てのお客様へ。
心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。


今回、「自主企画」として立ち上げ「カプティウス 」をできたこと。
本当に、良かったと思っています。
うん。本当に、良かった。
その、理由を説明しますね。


プレイヤー以外の業務をやれたこと、知れたこと。
役者をやっていますと、当然お芝居の方に頭がいくため、それ以外のものに関心はあるものの、中々携わることはできません。
例えば、スタッフ各会議〔音響、照明、美術、制作〕など。
しかし、今回携わることができた。
中々出来ない体験を沢山できた。
と言っても、僕ができたことはたかがしれていて、ほとんどはスタッフの皆様に支えられたという感じです。
スタッフで言うと、皆様本当に真摯でかっこよかったです。
劇場にいらっしゃった方は分かると思いますが、ロビーを担当していた子達は皆、20代前半〜20代半ばの若者です。
仕事が完璧だったかと言えばそうではなかったのかもしれませんが、お客様に対して真摯に向き合い、何かを感じ試行錯誤している姿は僕自身心を打たれました。
勿論、全部を見れていたわけではありませんが。
本当に頑張ってくれました。
ありがとう。かっこよかったです。
付け足すと、このカンパニーは極めて若いです。
プロフェショナルなおじさんとプロフェショナルなお兄さんを抜くと、
平均年齢は恐らく20代半ばくらいになるのかな。
というのも、僕がカンパニーを若い人で構築したかったからです。
人生経験、仕事経験が豊富なプロフェショナルな方を入れた方がそりゃ円滑に進むし、それこそ製作会社を入れた方が僕自身芝居に集中できるし楽だとは思いましたが、今回はそれはしたくなかったですね、あえて。
初めて経験するもの。
初めて感じるもの。
初めて、見るもの。
せっかく、目の前に新しい宝が眠っているのにそれを見逃すことはもったいなさすぎてできませんでした。
年齢的な話にはなってしまいますが、若者で公演を打ったらどうなるかというのは非常に気になっていたところではありました。
上手くいかないなら、考えればいい。
上手くいく時も、上手くいかない時も理由がある。
その輪の中心には、いつも下平くんがいてみんなをまとめてくれていました。
彼の存在がこのカンパニーにとって非常に大きかったのは間違いありません。


主催をやっていたため
「お金」というものに向き合わなければなりませんでした。
色々と考えていく中で、ある事に気付いた。
それは、お金を「稼ぐ」ことより「使い方」の方が難しかったということ。
これは衝撃的だった。
この公演は「お芝居」を見せる公演であったため、より多くの「お金」を生み出す公演ではありませんが、それでもあるラインまではいかないといけないものだから、それは考えます。
ほら、お金ってどうやったら稼げるのか?などと考えてたりすることがあったりすると思いますが、僕はそんなことより「使い方」の難しさに驚愕しました。「お金」を上手に使うというのは本当に難しい。

作品作りについて少し触れます。
※あの男について、作品の内容については触れません
まず、一番最初に台本を読み終わった時に思ったこと。
それは、下平くんに全てを任せよう。そう思いました。
「カプティウス 」という台本は絶対に彼にしか書けない本だと思ったからです。
彼が誰よりも理解してる本だから。
つまり、僕の発想や感覚をこの作品に入れてしまうとこの作品の彼のやりたいことの質を落としてしまい、成分的に邪魔をしてしまうのではないかと感じたから。
だから、僕からの意見は0でした。
本読みも立ち稽古もとにかく彼の言葉の本質を探し続けた。
彼の発した言葉から、ある場所にたどり着いて、あ、やべ、間違えた。
彼が言ってるのはこれじゃないな、、、の繰り返し。
たまに、間違えから生まれたこともあったと思います。
その間違いから、彼が面白い方向に導いてくれたことも多々あった。
余談ですが、時には厳しい事も浴びました。
その時に、この人はこの作品に全てを賭けているのだと感じた。
だからこそ、彼の作りたい作品をなるべく高いレベルで達成しなくてはと。
実際、どこまで達成できたかは彼に聞いてみないとわかりませんが。
今回、とにかく彼の作りたいたいものを作る!
その一心でやっていました。

裏話。
実は、今回の公演スケジュールを考えてくれたのは下平くん。
最初は、下平くんごめーん。
これ、多分無理かもしれない。
この演目で毎日2公演は厳しいなー。と言ったのを覚えている。
だって一回でバタンキューなんだからと。
少しして、気づいた。
あ、自分、無理だと決めつけてるわ。と。
一番やっちゃいけないやつをやってもうた。
その次に、思い至ったのが、「チャンス」だなと。
要は、どう考えても3日目が終わった時点で限界がくるのはわかっていた。
体的にも、精神的にも。
でも、限界を超えた先。
つまり「本当の自分と対面できる」
そう思った。
隠しきれない本当の自分。
極限の状態の理性と本能が混在してる自分というか。
ダサい言葉でいうと、役者としての本質ですね。
どんな状況でも、立ち続けるという責任。
僕からすれば、あの舞台上は恐怖でしかない。
お客様との距離はめちゃくちゃ近くて、囲まれている。
3万5千字っていう化け物がいる。
そして、お客様がめちゃくちゃ楽しみに席に座ってるのがすごく伝わるから。
逃げ出すことができない、戦場。
人生で体感したことのない半端ない緊張感とプレッシャーを感じた。
でも、不思議なことに劇が始まると、その抱えていた大きなもの達が味方になってくれている。
楽屋から足を一歩踏み出して、舞台上に向かう瞬間から後押ししてくれているというか。
いざ始まると体はものすごくリラックスしていて、寝る前と同じくらい力が入らない。
本当に不思議。
途中酸欠や立ちくらみで倒れそうになっても何かが自分を強く支えてくれる。
そんな感じ。

今回改めて思ったのですが
極めて自分は技術不足だなと思いました。
勿論、良いところもあったとは思いますが、足りなすぎるなと痛感しました。
100%その日のMAXでやっていたので、後悔はしていません。
が、納得できたか?と言えば納得のいかないことも多々ありました、自分に対して。
甘いな。自分甘いな。心ではそう思っています。
でも、一番嬉しかったのはお客様が戦いにきてるというか、凄い集中力で向き合ってくれたことは本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。

あの男のように長々と喋ってしまいました笑
いつもより更にまとまってない、感じた事だけを箇条書きしてる文章になってしまいましたが。。。


今回の自分の収穫は、
・人を沢山見れたこと。
これが一番スキル的に上がったなと思えること。
そして、それが1番大切なこと。
適材適所で、とる行動、使う言葉、言い方、伝え方。非常に大事だなと。 

・未知なものに触れたこと。
先程も言ったように、普段携われないものに触れられたことは為になりました。
色々変わりました。

・限界を超えた自分に出会えたこと。
コンディション管理等。どんな状況でも立ち続けなくてはならないという責任と強い覚悟は更に爆上がりしました。

・そして、改めて舞台上が大好きだなと。
なんだろうか、あの空間は。不思議だな。本当に。好きだな。
・お客様への感謝
1番はそれ。
それでしかない。
お客様がいなくては何も始まらない。
本当に、本当に、ありがとうございます。
とカンパニー一同痛感しておりました。
ありがとうございます。

もう終わります。


改めまして、ご来場頂いた皆様、ご応募頂いた方、応援して頂いた方、ありがとうございました。
本当にありがとうございました。
今回いかがでしたでしょうか。
僕の現在地はきっとあそこです。
だとしたら、僕はまだ未完だと感じています。
未完ということは、まだ先を求める事ができるということです。
今回感じた、大きな財産を糧に今後も今まで以上に精進して参ります。
ですので、これからもどうか安西慎太郎を応援してやって下さい。
宜しくお願い致します。

p.s今回ファンの皆様の愛をいつも以上に感じていました。凄く感動していました。真摯に向き合ってくれている方ばかりで、自分は幸せものだなと。
本当にありがとう。
いつも、ありがとうございます。
そして、ふと、思った。
実は安西単独ファンイベントやったことない説浮上、、、。

最後まで、お読み頂きましてありがとうございます。

よーし楽しく生きよー♬

では、失敬。

安西慎太郎