「ウィンズテイル・テイルズ」 | ちび子

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本好き猫 ちび子

先日母ちゃんは本の整理をした。段ボールに詰めたおそらく再読しない本76冊をbook offに持って行き、1560円を手に入れて、本3冊を3531円で買って帰ってきた。どう考えても少なくなった76冊以上の本が本棚に詰め込まれるだろ。活字中毒と云う病気は恐ろしいもんである。

        

この本も買い物に行った母ちゃんが本屋で見掛けてふらっと買って来た1冊だ。「ウィンズテイル・テイルズ」副題は「時不知の魔女と刻印の子」門田充宏著である。裏表紙の「SF×バトルファンタジー」と云う文言に惹かれてしまった。

舞台は(たぶん)近未来なのだが、徘徊者と呼ばれるゴーレムの出現で文明は崩壊し、人間は度々現れるそのゴーレムと闘いながら細々と生活している状態。町は老人ばかりで出生率は絶望的に低く先細りは目に見えているので、40,50は鼻たれ小僧とばかりにおじさん達は走り回って闘い続けている。主人公は町の最年少(15歳)のリンディ少年。リンディを含め人間には謎の刻印を受けたものが存在していて、それぞれに違う能力(使い勝手の悪い超能力みたいなもの?)を持たされており、さてそれをどう使えば町を守れるのかと云う話だ。

どっかで見た、読んだ事がある感は拭えなかったな。ゴーレムの現れ方は「進撃の○○」っぽいとか、文明が崩壊した後の世界は「未来少年△△△」とか。巻末の解説にも書かれてあるが著者自身も宮崎アニメには影響を受けたとあるし。これをそのまんまアニメ化しても充分に通じるだろうよ。ただのバトル物かと思えばこりゃ「イデオン」かってな部分もあり、単純なお子ちゃま向けというわけでもないらしいし。

副題が付いてる事からして次巻もあるだろうなと思っていたら、案の定近々に第2弾の「封印の繭と運命の標」が発売されるようだ。この後ゴーレムとは何か、刻印とは、と様々な疑問が解明されていくんだろう。

買っちゃうか?

本棚を整理したばっかなのに?

暫く悶々としそうだな。