迷惑ギャツビー | ちび子

ちび子

本好き猫 ちび子

映画化もされて、あまりにも有名過ぎて、今まで読んだ事は無かった。実は読むつもりもなかったが、母ちゃんが本屋で平積みになっているところを目にして、ついつい買ってきてしまったようだ。「グレート・ギャツビー」フィッツジェラルド著で、野崎孝訳である。

        

母ちゃんが気に入っているアニメ、「文豪ストレイドッグス」で「フィッツジェラルド」は櫻井孝宏が声をやっているキャラなので、推しキャラの一人だ。アニメのキャラが小説を書いた訳ではないが、NHK大河の出演者が本の中で演技してくれるのと一緒で、イメージは作りやすい。母ちゃんは単純である。

第一次世界大戦後のニューヨークが舞台で、退廃的なパーティーに明け暮れる大富豪ギャツビーにひっかきまわされる話だ。ギャツビーはあんまりお友達にはなりたくないタイプだが、主人公ニックとは仲良くなれそうな気がする。それにしてもNYの人心の荒廃ぶりは如何なものか。それが普通だったんだと云われればそれまでだが、現代の日本人からすればとんでもはっぷんだぞ。

ギャツビーの別れた恋人への捨てきれない愛情が、どんだけ周りに迷惑をかけるか。ほんとにヤな奴ではあるのだが、逆にそれだけの愛情を持ち続けられるのは幸せなのかもしれない。うそうそ、絶対にハタ迷惑の方が強い。

ま、そんな話だった。