拝啓 陽が眩しい朝に焼かれそうな季節。

今日の私はアクティブの塊、化身と言っても過言では無い。籠城戦から一転自ら攻めに行く姿勢を見せているのだから!
嗚呼、何と素晴らしいのだろう。照りつける朝陽が私の路を祝福しているかのようだ!!

、、、朝早くに起きたのが珍しいのでテンションのたがが外れているだけなんだろうが、自分で書きながら怖いと思ってしまった。まだ続くので読む手を止めないでくれると幸甚に思う。




先程、アクティブの塊と言ったのは大言壮語かもしれないが嘘かと言うとそういう訳でも無い。
先日、初詣に行ったのだ。毎年恒例になっている浅草寺へ。初詣に行くのが遅すぎやしないかと貴君は言うかもしれないが、私の家族は行事に疎く私もその血をがっつり引いてしまっているので関心がない。友人と行けばいいじゃないと、貴君の無垢な声が容易に想像出来るが神の御前の前だ。
友人という血の薄い関係と詣でてしまった場合、無礼の誤解を招き安寧な一年を送ることが不可能になってしまう。友人以外の他人なら神も許すかもしれない。


いつから人が沢山いる所が苦手になってしまったんだろう。生まれて20年弱、紳士を自称して来た私だが所謂人混みというのはどうも気分がよろしくない。浅草寺に至っては皆行きたい場所や通る道がどうしたって被ってしまうので、どこに行ったってバイオハザード宜しく、ゾンビのように人が点在している。お陰で外に出るだけで私は希望を無くす世界線にでも入ったのかと錯覚し、御都合主義を更に深め論文まで提出する所だった。(因みにタイトルだけ決まっていて、「妄想と御都合主義」「外の世界から脱出する方法」「人生は籠城戦」、、、陳腐すぎて本棚に入ってるかどうかも分からないタイトルばかりだ。私なら買わないだろう。)


その衝動を何とか抑える事が出来た。今日も私は外に出て映画を観に行く。しかしバスで移動しているのだが乗車の数が想定外だ、、。今日は祝日で朝だぞ。皆何処へ向かう!家で寝ていたまえ!私の路を開けろ!失敬。またまた乱れた。貴君はどこに出かける?良い休日を。


どんな荒波も超える逞しき乙女様 敬具


外出無希望者