「ふぇっ?」
夏羽の行く手を塞いだのは、背の高い茶髪の正直チャラそうな男子。
「早まらないで!」
チャラ男子が焦ったように言う。
「え、なに…どうしたんですか?」
「は……え…?!
だって今窓から身乗り出して…」
どうやらこの男子には、夏羽が窓から飛び降りようとしていたように見えたらしかった。
「俺の思い違いでよかった。ごめんね、いきなり大声出して
」
安心したようにニコッと微笑む。
それより… とチャラ男子が、夏羽に向かって問う。
「なんで窓から身乗り出してたの?」
そう言って窓を覗くが、お手上げというよう。
「あー……えーっとぉ…」
夏羽は、初対面、しかも男子に草を食べようとしていたなんて言えまい。
「あ!もしかして好きな人とか見てた感じ??」
「違います」
的外れにも程がある、夏羽はそう思った。
「心配んをお掛けしてすみませんッ。死ぬ気なんてさらさら無いのて、だいじょ……」
ぐうううぅぅぅーーーーっ
夏羽の腹の虫が鳴いた。
