ボロボロになる前に | anydaynow

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東京、三重

今日は細かく色んなことがあった。

久しぶりに上司の一言に、反論した。

とてもキモチが良かった。

普段は言われた仕事は文句言いながらもやるけど、

権利の主張はやはりしたほうがいいから。というか

瞬間湯沸かし器だった。

まあ、日本社会的には僕が間違っているけど、

個人主義的に見ると僕もまあまあ正しいから、

平行線である。そして失職するわけには

いかないので、すぐに軽く謝っておいた。

次も同じことがあったら、たぶん僕はまた

午前に反論して、午後に謝るだろう。

面白いのは僕の怒りに

誰も共感していないところだった。

 

新しいバイトを始めたときによく

「失敗するのはかまわない。大事なのは失敗を

繰り返さないことだ」と言われることがあり、

そのときは知恵もなかったから、そんなものかと

思っていたけど、今は違う。そんな奴いない。

人間は失敗するところは決まっていて、

何度でも同じ失敗を繰り返すものである。

失敗するから駄目なのではなく、

駄目だから失敗するのである。

人の失敗に対して、それを間違っていると声上げることは

容易いことであるが、なにも言わずに間違っていることを

人にわからすことが本当の内容のある社会であり、

失敗した人間も素直に謝れるのである。

 

リリー・フランキーの『ボロボロになった人へ』という小説のある一節で、

とても素敵な言葉があり、僕はいつかこういうことを書ける人になりたい。

――なにかに、つまずいている人の方が、魅力的だと思う。