朝、いつも頭の中で流れているメロディーはいつも口ずさむことができるメロディー。
銀杏BOYZを初めて聴いたのは吉祥寺パルコのHMV。
ジャケットに惹かれて試聴してから、ずっと聴いている。
2005年の1月だから、今から5年前。
銀杏BOYZはフロントマンの峯田和伸に他のメンバーが惚れ込んで出来たバンド。
とても愛のあるバンドで、他のバンドとは愛の濃さが全然違う。
銀杏は最初からずっとよかった。
HMVでイヤホン片手に、身体が熱くなるのを覚えた。
とても攻撃的で、とても艶めかしくて、とても切なくて。
自分はまだ終わっていないと思わせてくれた。
同じ年の6月、一冊の本が世に出た。
『東京タワー』
リリー・フランキーという人の本を全部揃えて読んだ。
そしたらもっとこの人を知りたいと思った。
『東京タワー』を繰り返し繰り返し読んだ。
もっと大事に生きていかないといけないと思った。
最近、BABY BABY BABY BABY と口ずさむと大事なものが見えてくるんです…ほんとに。
<以下抜粋>
深夜、J-WAVEを聴いていた。リリー・フランキーさんと安めぐみさんの生放送番組「TR2」を聴いていた。
信じられなかった。リリーさんがギターを弾きはじめ、安めぐみさんが歌いだした。僕らの曲だった。BABY BABY。すごくよかった。嬉しくて嬉しくて泣いてしまった。ぜんぶ許されたような気がした。(峯田和伸『恋と退屈』より)