小松市の産業構造は、かなり偏っていたといっても過言ではありません。
小松製作所、小松精練、コマニー、小松ウォール、航空自衛隊小松基地。
昔から、お父さんのお勤め先ランキングの上位の企業群です。
特に、小松製作所の関連企業の数は多く、小松市のメイン業種は、「鉄鋼業」であるということです。
そんな小松製作所の小松工場がなくなり、もう一つの「お父さんの仕事」で圧倒的なトップであった「自営業」に携わる人が減ってしまった地域はどうすればよろしいのでしょうか?
お勤めに行かれるのも良いですが、それでは地域に「付加価値が産まれません」。
地域に付加価値を産むということは、すなわち、「小松地域全体のお金の量を増やす」ということです。
誠に残念ながら、今の小松の雰囲気では「新しいことにチャレンジする」ということが非常に難しいです。
これは、景気状況もさることながら、チャレンジに対する雰囲気はかなり重たいものがあります。
また、ビジネスを興していくということはとても難しいことです。
しかし、失敗を恐れていては、何も生まれてきません。
ですが、今の小松の雰囲気では「失敗したら終わり」というような風潮があります。
それでは、「チャレンジしてみよう」という雰囲気が醸成されません。
アンヤットでは、「新しいビジネスの仕組みを構築すること」を念頭に活動してまいりました。
そして、弊社のビジネスにかかわってくださる方々には多少なりともメリットが出てきていると思います。
しかし、一社の動きでは限界があります。
もっともっと「チャレンジできる土台を構築していくことが必要」だと思います。
今年度、小松市では、小松駅周辺地域に出店した事業者に対して100万円/件の助成金を付ける制度を設けましたが、現実的に出店に対して100万円という額では、残念ながら十分とは言えません。
よりチャレンジができるような制度準備が必要であると考える次第でございます。
なぜ、助成制度を充実できないかというと、小松市の予算の配分の仕方に問題があると思われます。
一般会計予算約480億円のうち、産業育成や支援にかかわる「商工労働」部門にかける予算は、たったの8億円(1.67%)程度です。
小松の産業構造を強化していくには、中小事業者の育成はとても大切でありますが、この予算配分ではとてもそれは難しいと言わざるを得ません。
ほかの部門の予算を削ってでも産業育成に予算を投入するという事が将来にわたる投資であり、その財源がないということなのであれば、その財源を確保する手段から講じる必要があると考えております。
この問題について皆さんもぜひとも考えてみませんか?
そして、是非とも多くの人たちにチャレンジしていただけるような街にしたいと思います。