健が「寝ているかも」と発言するのは、
何も深夜のバイトをしているからが、全ての原因ではないだろう。全ての生徒がそうだとは言えないが、ウチの大学の生徒はやる気がない。むしろ、やる気を出せと言う方が難しい環境づくりをしている。
コレは自分の独断と偏見かも知れないが、
人間がやる気になるためには、きっかけが必要だと思う。
例えば、小さい子供が、将来の夢を語る時は、当然何かしらのきっかけがあって、その職業を言うだろう。
お父さんがケーキ屋さんだから、ケーキ屋さんになりたいと思ったり、テレビの野球選手がカッコイイから、野球選手になりたいと思ったり。見た事も聞いた事もない事を口走ったりしないだろう。例えば、下水の配管工事をする人になりたいと、いきなり言う事は無いと思う。
話は戻るが、とにかくやる気になる為のきっかけが必要だと思うのだ。
大学生活でやる気になるためのきっかけと言うと、
卒業するとちゃんと希望の就職出来るという保障。
大学に行く意味があるのだと、目に見える現実。
あとは、異性。
ざっと思いつくのはこんなところだろうか。
この大学では全てがない。
卒業して、まともに就職なんて出来るハズもなく。学校にある就職課などに、生徒が通う事などはない。たしかに良い大学ではないが、良い就職口がない事ぐらいは分かる知能の持ち主だ。
行く意味があるなって思う授業をしていない。役に立たないし、自分の能力として付く事を教えてくれない。さらに、資格獲得などの授業は全くしないのだ。
異性の問題。大学内の良い男、良い女の数は決まっている。その中でも、良い女の数がほぼ絶滅品種と言っても過言ではないだろう程に少ない。さらに良い女には相手が決まっている。その他で我慢できる程、忍耐力のある人ならば、何回も浪人して、もっとマシな大学に行くだろう。なので、異性目当てと言うのは不可能な大学だ。
大学の事を考えると、
どんどん気分が落ち込んでくる。
それでも、通わないといけないのだから、辛い。
俺は、辞めて、
自分の手で何とか未来を切り開く!!的な事は出来ないし、やり方もわからない。弱くダサい人間だと思われても仕方ないのだ。
キーンコーンカーンコーン・・・
こんな事を考えている間に、2限が終わっている。
また、何の知識も身につかなかった。
そもそも、この授業はなんだったけ・・・。
こうして授業が進むに連れて、
卒業も近づき、俺はどんどん焦りはじめていく。