凪(なぎ)……。
風が全くやむこと。
そこは、安息の時であり時には悲しみの時でもある。
止まっている。
すべてが止まっている。
なにひとつ動かない。
喜びも怒りも
ただ静まりかえっている。
そんな時は怒りでさえも手にしたいと思うのである。
何もないとは悲しく寂しいものなのである。
その悲しみさえ手放してしまったら人といえるのだろうか。
生きているといえるのだろうか。
人は何かを持ちたいのである。
その時に必要なもの
喜怒哀楽と様々に。
あってしかるべし
あるからこそ活きられる。
楽しさだけでは楽しさは味わえず
喜びも怒りも悲しみも楽しみもこれら一つだけでは味わうことが出来ない。
それらすべてそろってそれぞれ一つ一つを知ることが出来る。
あってしかるべし。
この一つ一つを心の底から深く味わい
それら一つ一つを持ち続けずに無にかえす。
それを何度も何度も繰り返し喜怒哀楽を循環させ
より喜びより怒りより悲しみより楽しむ。
それらが多く必要なのではなく。
どれだけ味わえるか、それは自分次第なのである。
