この確立された世界から抜け出るには、多くの者の言動を良く見良く聞き
その真なる意味を見逃さず
心髄を見極めること
そうは言うが、その確立された世界(人が生きる、苦楽やすべてがある、常識的世界)を抜け出す事の無意味さを言っているのだ。
すべてを悟って雲上人になっても何の意味もない。
雲上には苦しみはない。
雲の上に昇れば苦しみからは逃れられる
だが、それは苦しみを忘れることを意味する。
苦しみを知らない者が苦しむ人のために泣くことができるか?
苦しみを忘れた者が悲しむ者に寄り添えるか?
雲の上でその者達を眺めているのか?
雲は下から見上げるもの。
雲上人になっては見上げることはできまい。
愛する者とともに涙し、共に雲を見上げることだ…。
それが何よりの幸せ。
苦を抱いて生きよ。
それは大きな宝。
これ以上の宝などどこを探してもない。
大切に大切に…。
