続いては人気のラファエッロの間。
教皇ユリウス2世が、自らの居室にラファエロにフレスコ画を描かせたもの。
ラファエッロが25歳から37歳で亡くなるまで描き続け、彼の死の4年後弟子たちによって完成された部屋たち。
4部屋のうち、ラファエロが実際に携わったのはヘリオドロスの間と署名の間だけらしいです。
この美術館の中でもおそらくシスティナ礼拝堂に続く人気
すんごい人で立ち止まって鑑賞したり、オーディオガイド聞いたりするのも一苦労でした
そして人多すぎて暑い暑い
足も疲れてきたけど、すごい芸術の洪水に興奮しつつ気力で見学しました
まずはコンスタンティヌスの間。
ローマ帝国皇帝コンスタンティヌスのエピソードを、東西南北の壁に描いたことから名付けられた部屋。
4部屋のうち一番大きな部屋です。
この戦いを機にキリスト教が公認されたと言われるミルヴィオ橋の戦い。
十字架を持ってます。
キリスト教の神のご加護があってコンスタンティヌスは勝利したということらしいです。
キリスト教の勝利。
異教の偶像が破壊され、キリストの像が残っています。
続いてはヘリオドロスの間。
聖ペテロの解放。
中央は天使が牢獄内のペテロを起こしてるところ。
右が天使とペテロが逃げてるところ。
中央と右の兵士は天使によって眠らされてます。
左は兵士がペテロが居なくなって探してるところ。
この絵の真下は窓。
窓から差し込む光が、北側の暗くなっている壁を明るくし、天使が光を発してるかのような演出を狙って描いたそう
さすがです
法王レオとアッティラの王の対面。
続いては署名の間。
こちらは壁面も天井も全てラファエッロによるそうで、なんといっても最高傑作の名高いアテネの学堂があります。
有名なのは真ん中の赤いトーガを着てるレオナルド・ダヴィンチをモデルに描いたプラトンと青いトーガを着てるアリストテレス。
詳しくはこちら。
それによると、プラトン、アリストテレスなどは確実なようですが、その他大勢の人物については研究者の間で意見が食い違っているそうで、Michael Lahanasの推理を参照しました。
1: ゼノン(ストア派)もしくはゼノン(エレア派)? — ?
2: エピクロス — ?
3: 不明 — (フェデリーコ2世・ゴンザーガ?)
4: ボエティウスもしくはアナクシマンドロスもしくはエンペドクレス? — ?
5: イブン=ルシュド(ラテン名アヴェロエス) — ?
6: ピュタゴラス — ?
7: アルキビアデスもしくはアレクサンドロス大王? — ?
9: ヒュパティア — フランチェスコ・マリーア1世・デッラ・ローヴェレもしくはラファエロの愛人マルゲリータ
11: パルメニデス? — ?
12: ソクラテス — ?
14: プラトン(自著『ティマイオス』を持っている) — レオナルド・ダ・ヴィンチ
15: アリストテレス(自著『ニコマコス倫理学』を持っている) — ?
16: ディオゲネス — ?
17: プロティノス? — ?
18: 生徒を引き連れたエウクレイデスもしくはアルキメデス — ブラマンテ?
19: ストラボンもしくはゾロアスター? — バルダッサーレ・カスティリオーネもしくはピエトロ・ベンボ
20: プトレマイオス — ?
R: アペレス — ラファエロ
ありがちだけど、ラファエロ本人をモデルにしたアペレスなるものもいます
上の絵の右端のRです。
たっぷり堪能しました
天井には天井の円に囲まれた箇所の女性のモチーフは、それぞれ神学、哲学、法律、詩を象徴しているそう。
バチカンにほど近いボルゴで9世紀中頃に発生した大規模な火事を、教皇レオ4世が十字を切って静めたという奇跡がテーマだそうな。。。
オスティアの戦い。
ローマ近郊のオスティアで教皇レオ4世がイスラムを相手に戦い勝利した様子だそう。
これにてラファエッロの間終了
結構時間かけて見学しちゃいました
いよいよハイライト、システィナ礼拝堂です