勉強すべし
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原子力とは
どこからのファイルか分からんかったけど。。。
yonden=ヨンデン=四国電力でしょうかな
でら分かりやすかった
昔ちゃんと勉強したばずやのに
これは転載です↓
核分裂のしくみ
原発事故のニュースがテレビで連日報道されています。
私たちにとって最大の関心事は、放射能汚染です。
でもテレビでは、メルトダウンの危険性についても触れています。
なぜメルトダウンが恐ろしいのか、それを知るためには、核分裂の仕組みを知っておいた方がいいでしょう。
このことを知れば、メルトダウンの本当の恐ろしさがわかるからです。
何も私はあおるためにこんなことを書いているのではありません。
本当のことを知っていれば、自分を守ることが出来ると同時に、必要以上に恐れる必要もなくなりますから、パニックからも自分を守ることが出来ると思って書くことにしました。
長くなりすぎないように、ここでは原子炉に絞って書くことにします。
原子炉の燃料は燃料棒です。
直径一センチほどの金属の棒に、ペレット状になった核燃料が封じ込められています。
これは安全性のためです。
核燃料が直接水と触れないようにして、核物質が水に溶けださないようにしてあります。
また核燃料は高温になりますので酸化を避けるために、あらかじめ酸化したもの、酸化ウランになっています。
水の中での酸化は恐ろしいのです。
水は酸素と水素から出来ています。
酸化によってその水から酸素を奪うと水素が残ります。
その水素が充満することで、原子炉内の圧力が高まったり、水素が漏れだすことで爆発する事があります。
ただし、核燃料を納めている金属の棒は、強度を保つために金属のままですが、酸化しにくく、高温にも耐えるために、ジルコニウム合金になっています。
燃料棒が直径一センチと細くなっているのは安全のためです。
というのも、核燃料は、ある程度の量が集まると、それだけで核反応が始まるからです。
それを利用したものが原爆で、小さく小分けしたウラン235、あるいはプルトニウム239を、火薬の力で一瞬にして一カ所に集めることで、瞬時にして核分裂を起こす量にすることで、爆発的に核分裂を起こさせるものです。
核燃料はゆっくりと核分裂を起こす必要がありますので、核燃料は小分けにしてあります。
また核燃料は、核分裂反応を起こすウラン235や、プルトニウム239の純粋なものではなく、核分裂反応を起こさないウラン238と混ぜたものを使用します。その多くはウラン238です。
原子炉が核分裂反応を起こすようにするには、狭い間隔で並べられた燃料棒の間にある制御棒を引き抜きます。
ということは、燃料棒を狭い間隔で並べるだけで、原子炉というのは勝手に核分裂を起こすものなのです。
というのも、ウランからは、自然に中性子が飛び出しています。
小分けしてあれば、その中性子の多くは燃料棒から外に出て、核分裂反応を起こしにくくなります。
しかも自然発生する中性子の量も極わずかなのです。
けれども燃料棒を狭い間隔で並べると、飛び出した中性子は近くの燃料棒の中に入り込み、そこで核分裂反応を起こします。
核分裂反応を起こすと、分裂したウラン235からは、二つか三つの中性子が放出されます。
この連鎖反応が核分裂連鎖といって、原子炉が運転状態のときには、これが安定して起きています。
制御棒は、その中性子の量をコントロールするもので、出し入れをして、制御棒で中性子を吸収する量をコントロールしています。
ですから、使用済み核燃料を保管するときには、広い間隔で保管します。
広い間隔で置いてあれば、核分裂反応を起こしにくくなるからです。
もちろん制御棒のように、中性子を吸収する仕組みも、その保管プールには施されてあります。
メルトダウンが恐ろしいのは、溶けた核燃料が、原子炉の底に集まって、小分けしたはずの核燃料がひとつの固まりになってしまうからです。
小分けした細い燃料棒を近づけるだけで勝手に核分裂を起こし始めるのですから、それがひとかたまりになってしまうと、核分裂を止めることが出来なくなるのです。
そうならないように原子炉は水で満たされていなくてはならないのですが、その水が高温になれば蒸気になり、その蒸気は高温になればなるほど高圧になりますから、そのままでは原子炉そのものが爆発してしまいます。
200度で16気圧、300度で94気圧にもなります。
その蒸気は逃がさなくてはなりませんが、燃料棒が溶けていなければ、金属パイプによって核燃料は水とは接触しませんので、その蒸気に含まれる放射性物質の量も知れています。
でも燃料棒が溶けだしていれば、当然その蒸気にも、かなりな量の放射性物質が含まれることになります。
だからといって蒸気を放出しなければ、原子炉そのものが破壊されて、それとは比べ物にならないほどの放射性物質が飛散します。
だから炉心溶融(メルトダウン)は恐ろしいのです。
軽度の炉心溶融であれば、冷却水、あるいは水蒸気に、核物質が溶けだすくらいですが、原子炉が空だきになってしまうと、燃料棒は完全に溶けて、大きな固まりになってしまいます。これはもっと恐ろしいことです。
そうならないように、原子力発電所では、保安員や自衛隊員が、命懸けで原子炉に冷却水を入れています。
どれくらい命懸けかというと、これまでは被爆の許容範囲が、白血病を発病する可能性のあるレベル以下でしたが、そのレベルの二倍以上を許容範囲としたことでもわかります。
それは「被爆を覚悟で最悪の事態を回避してくれ」と言われたようなものです。
つまり自分を犠牲にして最悪の事態を回避しようとしてくれています。
私たちに出来ることは、祈るしかありません。
ただ、仮に最悪の事態になったとしても、西風が吹けば、原発は海辺にありますので、大半の放射性物質は海へ流れる可能性はあります。
ウランというのは天然に存在します。
ウラン鉱石です。
そのウラン鉱石から金属ウランを取り出しても、その殆どは、核分裂反応を起こさないウラン238で、核分裂反応を起こすウラン235は0,7%ほどしかありません。
もちろんこのままでは核燃料としては使い物になりません。
放っておいても核分裂反応を起こさないからです。
自然に核分裂反応を起こす濃度、濃縮ウランにしなければ、核燃料としては役に立ちません。
濃縮ウランとは、ウラン235が15%以上の物です。
ウランの代わりにプルトニウム239を使うことも出来ます。
ウラン鉱石からウランを取り出し、しかも濃縮までしたものは、人為的に作り上げられたものです。
濃縮ウランは、外部から手を加えなければ勝手に核分裂反応を起こすものです。
原子炉で利用するためには、燃料を小分けし、制御棒で核分裂反応を押さえながら、核分裂の速度を制御しているのです。
多くの機械類は、安全のために、壊れたら停止するように作られています。
でも原子炉は、壊れたら暴走してしまうものなのです。
原子炉が壊れないように命懸けで戦っている現場の人たちに、エールを送ってください。
それから、わざわざ志願して救援に向かった、他の地区の原発の技術者たちにもエールを送ってください。
定年を間近に控えているのに、これまでの自分の技術を役立てようと、危険を顧みずに志願した人たちです。
祈りは届くと信じて、どうかエールを。
原子力とは
どこからのファイルか分からんかったけど。。。
yonden=ヨンデン=四国電力でしょうかな
でら分かりやすかった
昔ちゃんと勉強したばずやのに
これは転載です↓
核分裂のしくみ
原発事故のニュースがテレビで連日報道されています。
私たちにとって最大の関心事は、放射能汚染です。
でもテレビでは、メルトダウンの危険性についても触れています。
なぜメルトダウンが恐ろしいのか、それを知るためには、核分裂の仕組みを知っておいた方がいいでしょう。
このことを知れば、メルトダウンの本当の恐ろしさがわかるからです。
何も私はあおるためにこんなことを書いているのではありません。
本当のことを知っていれば、自分を守ることが出来ると同時に、必要以上に恐れる必要もなくなりますから、パニックからも自分を守ることが出来ると思って書くことにしました。
長くなりすぎないように、ここでは原子炉に絞って書くことにします。
原子炉の燃料は燃料棒です。
直径一センチほどの金属の棒に、ペレット状になった核燃料が封じ込められています。
これは安全性のためです。
核燃料が直接水と触れないようにして、核物質が水に溶けださないようにしてあります。
また核燃料は高温になりますので酸化を避けるために、あらかじめ酸化したもの、酸化ウランになっています。
水の中での酸化は恐ろしいのです。
水は酸素と水素から出来ています。
酸化によってその水から酸素を奪うと水素が残ります。
その水素が充満することで、原子炉内の圧力が高まったり、水素が漏れだすことで爆発する事があります。
ただし、核燃料を納めている金属の棒は、強度を保つために金属のままですが、酸化しにくく、高温にも耐えるために、ジルコニウム合金になっています。
燃料棒が直径一センチと細くなっているのは安全のためです。
というのも、核燃料は、ある程度の量が集まると、それだけで核反応が始まるからです。
それを利用したものが原爆で、小さく小分けしたウラン235、あるいはプルトニウム239を、火薬の力で一瞬にして一カ所に集めることで、瞬時にして核分裂を起こす量にすることで、爆発的に核分裂を起こさせるものです。
核燃料はゆっくりと核分裂を起こす必要がありますので、核燃料は小分けにしてあります。
また核燃料は、核分裂反応を起こすウラン235や、プルトニウム239の純粋なものではなく、核分裂反応を起こさないウラン238と混ぜたものを使用します。その多くはウラン238です。
原子炉が核分裂反応を起こすようにするには、狭い間隔で並べられた燃料棒の間にある制御棒を引き抜きます。
ということは、燃料棒を狭い間隔で並べるだけで、原子炉というのは勝手に核分裂を起こすものなのです。
というのも、ウランからは、自然に中性子が飛び出しています。
小分けしてあれば、その中性子の多くは燃料棒から外に出て、核分裂反応を起こしにくくなります。
しかも自然発生する中性子の量も極わずかなのです。
けれども燃料棒を狭い間隔で並べると、飛び出した中性子は近くの燃料棒の中に入り込み、そこで核分裂反応を起こします。
核分裂反応を起こすと、分裂したウラン235からは、二つか三つの中性子が放出されます。
この連鎖反応が核分裂連鎖といって、原子炉が運転状態のときには、これが安定して起きています。
制御棒は、その中性子の量をコントロールするもので、出し入れをして、制御棒で中性子を吸収する量をコントロールしています。
ですから、使用済み核燃料を保管するときには、広い間隔で保管します。
広い間隔で置いてあれば、核分裂反応を起こしにくくなるからです。
もちろん制御棒のように、中性子を吸収する仕組みも、その保管プールには施されてあります。
メルトダウンが恐ろしいのは、溶けた核燃料が、原子炉の底に集まって、小分けしたはずの核燃料がひとつの固まりになってしまうからです。
小分けした細い燃料棒を近づけるだけで勝手に核分裂を起こし始めるのですから、それがひとかたまりになってしまうと、核分裂を止めることが出来なくなるのです。
そうならないように原子炉は水で満たされていなくてはならないのですが、その水が高温になれば蒸気になり、その蒸気は高温になればなるほど高圧になりますから、そのままでは原子炉そのものが爆発してしまいます。
200度で16気圧、300度で94気圧にもなります。
その蒸気は逃がさなくてはなりませんが、燃料棒が溶けていなければ、金属パイプによって核燃料は水とは接触しませんので、その蒸気に含まれる放射性物質の量も知れています。
でも燃料棒が溶けだしていれば、当然その蒸気にも、かなりな量の放射性物質が含まれることになります。
だからといって蒸気を放出しなければ、原子炉そのものが破壊されて、それとは比べ物にならないほどの放射性物質が飛散します。
だから炉心溶融(メルトダウン)は恐ろしいのです。
軽度の炉心溶融であれば、冷却水、あるいは水蒸気に、核物質が溶けだすくらいですが、原子炉が空だきになってしまうと、燃料棒は完全に溶けて、大きな固まりになってしまいます。これはもっと恐ろしいことです。
そうならないように、原子力発電所では、保安員や自衛隊員が、命懸けで原子炉に冷却水を入れています。
どれくらい命懸けかというと、これまでは被爆の許容範囲が、白血病を発病する可能性のあるレベル以下でしたが、そのレベルの二倍以上を許容範囲としたことでもわかります。
それは「被爆を覚悟で最悪の事態を回避してくれ」と言われたようなものです。
つまり自分を犠牲にして最悪の事態を回避しようとしてくれています。
私たちに出来ることは、祈るしかありません。
ただ、仮に最悪の事態になったとしても、西風が吹けば、原発は海辺にありますので、大半の放射性物質は海へ流れる可能性はあります。
ウランというのは天然に存在します。
ウラン鉱石です。
そのウラン鉱石から金属ウランを取り出しても、その殆どは、核分裂反応を起こさないウラン238で、核分裂反応を起こすウラン235は0,7%ほどしかありません。
もちろんこのままでは核燃料としては使い物になりません。
放っておいても核分裂反応を起こさないからです。
自然に核分裂反応を起こす濃度、濃縮ウランにしなければ、核燃料としては役に立ちません。
濃縮ウランとは、ウラン235が15%以上の物です。
ウランの代わりにプルトニウム239を使うことも出来ます。
ウラン鉱石からウランを取り出し、しかも濃縮までしたものは、人為的に作り上げられたものです。
濃縮ウランは、外部から手を加えなければ勝手に核分裂反応を起こすものです。
原子炉で利用するためには、燃料を小分けし、制御棒で核分裂反応を押さえながら、核分裂の速度を制御しているのです。
多くの機械類は、安全のために、壊れたら停止するように作られています。
でも原子炉は、壊れたら暴走してしまうものなのです。
原子炉が壊れないように命懸けで戦っている現場の人たちに、エールを送ってください。
それから、わざわざ志願して救援に向かった、他の地区の原発の技術者たちにもエールを送ってください。
定年を間近に控えているのに、これまでの自分の技術を役立てようと、危険を顧みずに志願した人たちです。
祈りは届くと信じて、どうかエールを。