1970年代といえば、

 日本では、大阪万博が開催し、

  近代化に向けて、光り輝き、

   高度経済成長真っ盛りの頃。

 

 TVドラマ『Gメン75』が、

  始まったのもこの頃。

 

韓国では、工業化が進んだものの、

 経済状況は悪く、税制も悪化、

  戒厳令も敷かれ、荒れていた時期。

 

今と違って、海の保安や監視体制、

 公務員の賄賂もズサンだった・・。

 

そんな時代の漁村を舞台にした、

 リアルな海洋クライム・サスペンス映画。

 

 

1970年代半ば、韓国の小さな漁村、

 クンチョンで働く地元の海女たちは、

  化学工場による海洋汚染が広がり、

   不が続きで、失業の危機に直面していた。

 

 

海女のリーダー、ジンスクは、

 苦悩の末、仲間と生活のために、

  違法な密輸品引き揚げの仕事を受ける。

 

 

しかし、金塊を引き上げる作業中に、

 税関に摘発され、ジンスクたちは、

  刑務に服役されてしまう。

 

冒頭の、韓国演歌をバックに、

 のどかな漁のシーンが心地よい。

 

 

漁の安全と、豊漁を祈って、

 御神酒を海に撒いたりするなど、

  日本と同じ験を担ぐのには、

   親近感が湧きました。

 

 

実話を基にしたストーリなので、

 お隣のリアルな70年代の暮らしぶりや、

  ファッション・スタイルなどが

   日本と重ね合わせて、かなり懐かしい!。

 

 

 

最初はコメディーなのかな?、

 っと思ってましたら、悲惨な事故もあって、

  コンプライアンス的には、どうかなと、

   目を覆いたくなるほど、女性に酷い事する。

 

 

 

仲間の裏切りや、情け容赦ない、 

 密輸ギャングと地元チンピラとの、

  派遣を巡っての抗争。

 

 

狡猾な税関局員との騙し合いなど、

 先行きの見えない四つ巴の展開に、

  ドップリ引き込まれ目が離せない!。

 

 

キャラも立っていて、

 仲間思いの”ゴッド姉ちゃん”、

  海女のリーダー、ジンスクと、

 

 

派手で頭の切れる悪女、

 親友のチュンジャ。

 

 

ベトナム帰りの元兵士、

 冷酷で女にも容赦ない、

  イケメンの密輸ギャング王、

   クォン軍曹。

 

 

姉と違って勢いだけの、

 地元のチンピラ、ドリ。

 

ちょっと”二谷英明”に似ていて、

 途中から”モロ師岡 ”になった、

  税関の鬼係長ジャンチュン。

 

皆んな良い味出してる!。

 

密輸の巨額な金塊を巡り争う、

 ギャングとチンピラ、そして、

  裏で手を引く意外な極悪人に、

 

海女たちは、自分たちの家族と、

 仲間を守るために、スキルを活かし、

  真っ向から戦いを挑んでいく。

 

 

圧巻は、海女さんたちが、

 武器も持たず、美しい職場の海という、

  地の利を生かし、ゲリラ戦を駆使して、

   悪党どもを駆逐する姿が逞しい!。

 

 

女はタフで強く、カッコイイ!。

 

『海猿』も、脱帽!。

 

 

海中アクションや、

 狭い場所でのバトルは、

  クオリティー高い!。

 

何より、音楽がテンション上がる!。

 

 

久々に、スカッとする映画を観ました。

 

日本でも、こんなのはもう撮れない!。