治ることのない持病を患っていると、

 この主人公の気持ちは、解らないでもないです。

 

内向的に、なっちゃいますよね。

 

でも、頑張って、1日(1DAY)1日大事に、

 希望を持って生きていかないとデスね!。

 

 

映画『ウオッチャーズ』に続いて、

 ”決して音を立ててはいけない”という、

  ”ルール”に縛られた、沈黙が生死の鍵を握る、

   サバイバルホラー、

 

 『クワイエット・プレイス』シリーズの第3弾!。

 

郊外に住む、ひとつの家族を襲った、

 あの衝撃から471日前の、大都市NY。

  

世界が沈黙した日「DAY 1」へと遡る。

 

 

難病をかかえ、余命わずかな人生に、

 絶望しながらも、愛猫”フロド”に、

  支えらる日々を送る少女、

 

 サミラ(ルピタ・ニョンゴ)は、

 

 ある日、ホスピスのイベントで、

  人形劇を見に、外出する。

 

あまり乗り気ではなかった彼女も、

 今は亡き、お父さんとの思い出の詰まった、

  ピザ屋”パッツィ”のピザを食べるため、

   猫を連れ参加する。

 

 

ところが突然、NYに謎の生命体が襲来し、

 大都市は、未曾有の地獄絵図と化す。

 

 

“音を立ててはいけない”というルールも解らず、

 彼女は絶望的な、死と隣り合わせの、

  究極のサバイバルに立ち向かうことに。

 

前作までの、静かな郊外とは違い、

 瓦礫と人で溢れた都市部は、

  騒音と危険がいっぱい。

 

ちょっとした音でも、襲い掛かる、

 謎の生命体の数も、半端ないし、

  ショットガンなどの武器もない!。

 

 

誰も守ってくれない!。

 

病気による激痛に耐えながら、

 逃げる事しかできない!。

 

絶望的な状況で、果たして彼女は、

 この街を出て、生き残る事が出来るのか?。

 

前作を上回る緊張感と、絶望の嵐。

 

 

難病で、余命わずかと知り、最愛の人も失って、

 人生に希望が持てず、自暴自棄になった彼女を、

  必死で支えてくれる人物も・・。

 

前作とは、絶望のニアンスが違い、

 待て、出て来る人々が、皆んないい人!。

 

 

なのに、自体は全て悪い方へ傾き、

 それでも彼女が生きていこうと頑張れるのは、

 

 ”死ぬまでに、思い出のピザを食べよう!”

  という思いと、愛猫”フロド”の存在。

 

 

この猫ちゃんの演技や表情が、

 もう、アカデミー賞もの!。

 

猫好きには、たまらん!。

 

(和猫なのかな?)

 

 

猫嫌いだった、主役のルピタ・ニョンゴも、

 猫を抱っこする姿も自然で、撮影後、

  メロメロの猫好きになった程。

 

あの懐き方は、演技じゃなかった。

 

サミラ(サム)と、猫のフロドと言う事は

 トルーキンの『指輪物語』みたいに、

 

 ふたりの困難な旅を通して、

  お互いを支え合う絆と言うものが、

   込められているんですかね。

 

 

『ブルーきみは大丈夫』の監督、

 ジョン・クラシンスキーがお父さんを演じた、

  1作目では、お父さんの勇気ある犠牲によって、

   家族に希望のバトンを託す話。

 

2作目は、コロナ渦の恐怖から、必要以上に、

 ルールに縛られた人々みたいな、人間の、

  嫌な部分を浮き彫りにした感じでしたが、

 

 今作は、畳みかける恐怖に怯えるだけではなく、

  非力で 情けない姿を見せても、せめて最後まで、

   ”優しく人間らしく”生きる強さを教えてくれました。

 

 

2作目で、リーダーを務めた、

 ジャイモン・フンスの再登場に、

  安否が気になった、あの子供達もと、

   ホッとしました・・。

 

 

 

冒頭の人形劇の人形も、

 命が吹き込まれているような動きで、

  もっと見ていたかった・・。

 

 

「騒音を立てたら、即・死」という、

  危険な廃墟の大都市も、どこか詩的で、

   

 

 その町に流れる、私の大好きな、

  ”ニーナ・シモン”の曲、

  「フィーリング・グッド」を聴いた時、

    鳥肌が立ち、

 

  希望を捨てず、やり遂げた彼女の、

   爽快感が伝わりました。

 

『DAY 1』から始まった!。

 

映画の表現力って、凄い!。