ひと昔の頃の、ワクワク、
キラキラした未来モノSFに比べ、
最近の近未来SFって、
『ターミネーター』や、
『ブレードランナー』など、
人類とAIが対立するような、
お先真っ暗で、夢もチボウもない、
重くて暗い作品が多いような気がします。
『ザ・クリエイター/創造者』
人間とAIがお互いに助け合い、
平和に共存していた近未来のある日、
突然、AIが反乱を起こし、
アメリカのロサンジェルスに、
核爆発を引き起こし、
大勢の人々が殺害されてしまう。
それ以来、報復の激しい戦争が、
10年以上繰り返される中、
元特殊部隊の退役軍人、ジョシュア
(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、
人類を滅ぼした兵器の創造者、
”クリエイター”がいると噂される、
潜伏先を見つけ、暗殺に向かう。
そこで、スパイとして潜入した土地で彼は、
少女型のAI、”アルフィー”に出会う。
成長し心を持つ、純真無垢な彼女に触れるうち、
彼は、少女を守る側に転じた。
圧倒的な戦力の差を前に、
対立する人類とAIの行き着く先に、
希望はあるのか?。
『ラストサムライ』、『インセプション』で、
ハリウッドを沸かせた、渡辺謙さん 。
娘さんの”杏”さんが、
上映前の”jera”のCMに出てた(笑。
予告編で、謙さんが、
この映画に出演するとあって、
楽しみにしてました。
舞台の大半は、ニューアジアと呼ばれる、
美しい田畑が目に映える、
海辺の田園地帯。
AIゲリラのアジテーション・ポイントには、
AI搭載のヒューマノイドロボットの、
守護神(渡辺謙)が武器を構え、
兵士として闘っている。
スキンヘッドの謙さんは、
『バットマン・ビギンズ』の、
”ラーズ・アル・グール”みたいだし、
空洞の耳は、
まるで「ロボット三等兵」(笑。
他のヒューマノイドも、『アップリシード』の、
”ブリアレオス”か、『パトレイバー』に、似ていて、
妖怪っぽい動きの”自爆ロボット”も、
『銃夢』に出て来たロボットに似ていて、
極め付きは、「エヴァンゲリオン』の、
使徒みたいな巨大最強兵器など、
この映画の美術デザイナーは、
絶対、日本のアニメファンだな!(笑。
日本贔屓と言えば、
小説のシーン展開みたいな、
チャプタータイトルを、
日本語で表記しているし、
至る所に漢字を使っていました。
建造物みたいな巨大戦車とか、
『アバター』で見たような兵器や、
謎のAI側の首領が、意外な人物だったのは、
『トータル・リコール』みたいだし、
敵側の”自爆ロボット”が、
”アルフィー”に跪く様子は、
『ラストエンペラー』を思わせ、
様々な映画のエッセンスを、
散りばめられていますね。
『鉄腕アトム』、『ドラえもん』、
『ロボット三等兵』など、
心を持つロボット作品が、
多く作られ、人気のある日本。
AIは、死なないから無敵!。
だから、死に物狂いという言葉を知らない。
死に物狂いの人間は、AIでも計算できない、
とんでもない想定外の行動をとる。
生命とは何か?、AIに心はあるのか?という、
根源的なテーマを、この映画は、
深く掘り下げていますね。
主演は『TENET テネット』の、
ジョン・デヴィッド・ワシントン。
お父さんは、この間観た、
『イコライザー3』の、
(「アクマイザー3」みたい(笑))
デンゼル・ワシントン。
”ジョシュア”という名前は、
映画『ウォーゲーム』の、
コンピュータの名前っていうのが、
意味深ですね。
伏線も、色んなところに、
仕掛けられていて、
そして、感動的なラストが涙を誘う。
CGなど想像絶する、圧倒的な視覚効果と、
ド派手な戦闘シーンに加え、
荘厳な映像美は必見です!。
配信や、DVDを待たずに、
是非、広いスクリーンと、
音響設備の整った、映画館で!。