ロシアとウクライナの紛争も、

 紛糾が長く続く中、

 

今度は、イスラエルとパレスチナの、

 武力衝突、爆弾テロ、空爆、

  そして大勢の民間人の犠牲・・・。

 

その火種は、アメリカ、イギリス、

 アラブ諸国など、世界中を巻き込んでの、

  大きな経済問題に・・。

 

グローバル化が叫ばれている昨今、

 イスラエルと、パレスチナが、

  それぞれ国家として、

   共存するのが理想なんですが、

 

ナチスドイツによる、ホロコーストで、

 惨殺されたユダヤ人による、

  パレスチナの地、エルサレムに、

   イスラエルを建国した事に始まった、

    パレスチナ問題。

 

このエルサレムには、

 ユダヤ教、キリスト教、

  イスラム教、共通の聖地で、

   各々譲れない重要な場所。

 

イスラエルが建国される前に、

 この地域に住んでいた、

  70万人の人々が、

   故郷を追い出され、

    迫害されている。

 

 

日本から遠く離れた地域の出来事でも、

 日本経済に大きく関わる深刻な話。

 

そんなご時世に、中東を舞台にした、

 戦争映画を取り上げるのも何ですが、

 

 この映画を観る事によって、

  奥の深い民族紛争など、

   ロシア対ウクライナもそうですが、

  戦争を始めるのは簡単ですが、

   終わらせることの難しさを、

    痛感しますね。

 

 

『カンダハル 突破せよ!』

 

 

 

CIA工作員のトム・ハリス

(ジェラルド・バトラー)は、

  潜入したイランで、核開発施設の、

   爆発工作に成功するも、

 

   

 CIAの内部告発により、

  機密情報漏洩で、彼は、

   その正体が全世界に、

    晒されてしまう。

 

 

トムは、ミッションを即刻中止し、

 中東からの脱出を図るべく、

 

  アフガニスタンの、カンダハルにある、

   CIA基地から、イギリスSAS連隊の、

    飛行機に搭乗するため、

     目的地の、カンダハルを目指す。

 

 

ところが、複数のイラン武装集団ら、

 さら、にタリバンの息のかかった、

  ゲリラなど、

 

 

金次第で、敵にも味方にもなる武装集団が、

 報復と捕獲を狙い、血眼になって彼を追う。

 

 

タイムリミットは、30時間!。

 

400マイル離れたカンダハルまで、

 敵の追撃と銃撃をかわしつつ、

  手に汗握る絶体絶命の逃亡劇が始まる!。

 

この映画は、アメリカ国防情報局の、

 職員ミッチェル・ラフォーチュンが、

  

 自身の、アフガニスタン赴任時の、

  実際に体験した実話を、

   ベースにしたフィクションですが、

 

 現在も続く、複雑な中東情勢を、 

  リアルに描かれて、

 

 

 トムと共に国外へ逃亡する車中で、

  息子を戦争で失い、

 

娘が拉致され行方不明なった、

 アフガニスタン⼈の通訳、

  モー(ナヴィド・ネガーバン)が、

 

  

絶える事なく続く、戦争の現状に対して、

 ポツリと、つぶやく。

 

「この戦争は、いつか終わるんだろうか?」

 

その問いに対し、トムは、

 

「現代の戦争に勝利はない!」

 

と、まさに、先の大戦と異なり、

 世界中で今なお続く、昨今の、

  複雑でエスカレートする紛争を、

   言い表した重い言葉が印象的でした。

 

 

遠い異国の、しかも映画の中の、

 フィクションと見るか、

 

アジアでも、ロシア、中国、北朝鮮、

 台湾問題と、きな臭い火種は尽きない・・。

 

見応えのある映画でした。