先日、テレビで、
山田邦子の特集番組をやってました。
一時期、バラエティー番組を席巻し、
CMや、冠番組を何本も持ち、
テレビに出て居ない日は無いほどの、
タレントさんでしたが、
今の20代には、
「このおばさん誰?」って言う、
時代のジェネレーション・ギャップ!。
かつて、一世風靡した映画スターも、
時代を過ぎれば、ただの人・・・。
1920年代のアメリカ、ハリウッド。
映画全盛の、黄金時代!。
娯楽の少なかった時代、
一発当てれば、富と名声が、
濡れ手で粟の、入れ食い状態!。
欲と野心に彩られた、映画業界に、
新人女優ネリー(マーゴット・ロビー)と、
映画製作を志すマニー(ディエゴ・カルバ)の、
二人が出会い、お互いの夢を叶えようとする。
毎晩開かれる、豪華なパーティーの主役、
サイレント映画で、
業界を牽引してきた、
大スター、ジャック(ブラッド・ピッド)に、
見出されたマニーは、
助手として、起用され、
機転を利かせて、映画界で頭角を表す。
ネリーも、天真爛漫な、
怖いもの知らずの演技が認められ、
スターへの道を歩みだす。
やがて、映画界も、
トーキーの時代へと移り変わり、
映画俳優のスタイルや、
あり方が大きく変化することに・・。
ブラビといえば、デカプリオと演じた、
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
これも、ハリウッドの裏事情を描いた映画でしたが、
それよりも、もっと昔の、
コンプライアンスも、
常識もなかった、破茶滅茶な時代。
『ラ・ラ・ランド』の監督、
デイミアン・チャゼルの映画という事で、
映画館は、女性客が大勢観に来ていましたが、
結構、グロいシーンや、
下品な表現もあって、女性客は、
キツかったんじゃ無いかな・・。
でも、音楽は良かった!。
かつて、一時代を牽引してきた、
大スターの衰退と、
強烈なバイタリティーを、武器にして、
ハリウッドにのし上がろうとする、
新人女優と、
映画の魅力の虜になり、
映画に生涯を捧げようとする青年と、
白人主義の業界で、
実力で映画界に上り詰めていく、
黒人トランペッター。
彼らの目を通して、戦前の、
熱狂的に浮かれに浮かれまくる、
大転換期のハリウッドを、
映画スターたちの熱狂的な祭りと、
その祭りの後の、
栄枯盛衰のドラマを、
コミカルに、悲しく展開される・・
マーゴット・ロビーは、
相変わらず魅力的で、
予測不可能な演技をする。
トーキーのシーンは、
「ドリフ」のコントみたいで、
笑っちゃった!。
でもあれは、キレる!。
まるで、「チェンソーマン」の、
”パワー子ちゃん”みたいで、
扱いにくい、面倒臭い女を演じる。
最後に、暗闇に消えるシーンは、
映画的で、かっこよかった!。
サイレント時代の映画は、
エキストラ、無茶苦茶だし、
音入んないのに、オーケストラ大勢使うし、
もうメチャクチャで、楽しい!。
人種差別や、セクハラ、パワハラ、
当時は、日本映画でも、
こんな事日常茶飯事だったんだしょうね・・。
セットの国宝級の茶碗をくすねたり、
地方の興行主に、女優さんがお酌したり・・。
表に出せない、闇の部分が・・。
それでも、ラストの、
映画を愛する情熱に涙が・・。
「タームネーター」や「アバター」が出てくるなんて・・凄い・・。
まだまだ色々書きたいンですが、
この映画は、言い尽くせない!。
コロナの時代だからこそ、
こんなエンターテナーに、
飢えていたのかも?・・。
こんな作品を、渇望していたのかも?・・。
これは、ぜひ、
劇場で観た方が・・。