試験に出ない!-2330


1841年(天保12年)の7月17日、
 イギリスの絵入り風刺週刊誌、
  『パンチ』が発刊され、

 1992年(平成4年)に、
  廃刊になるまでの、なんと、
   151年間も発行されていたそうです。

そんなに長く続いた雑誌でしたが、
 やはり、発行部数の減少が祟っての廃刊でした。

日本では、1862年(文久2年)に、
 日本語版の『ジャパン・パンチ』が刊行され、
  これが日本における、漫画の第一号とされ、

 初代『パンチ』の発行日を記念して、
  この日を『漫画の日』と定められたそうです。

さて、今や世界中を席巻する、
 文化となった日本漫画。

「こんにちは」という日本語よりも、
  有名になった”MANGA”。




「クール・ジャパン」と言われて、
 久しいですが。
  
 「キャプテン翼」を観て、
   サッカーに目覚めた、
    ジダンやデルピエロとか、
 
 「アタックNO.1」を観て、
   バレーボールに憧れた、
    イタリアのエース、
     ピッチニーニ。

「甲殻機動隊」に衝撃を受け、
 大ヒット作シリーズ映画、
  『マトリックス』を作った、
   ウォシャウスキー兄弟。

『銃夢の世界観に魅了されて、
  実写で映画化しちゃった、
   「タイタニック」のキャメロン監督、と、

日本人以外にも、
 日本のアニメにハマっちゃって、
  人生を変えた人は、
   ビックリする程、
    多いンです!。

ハリウッドや、ブロードウエイでも、
 手塚治虫や、高橋留美子のファンも多いし、
  エヴァンゲリオンに、
   インスパイアされて、
    パクっているアーティストも、
     少なくはないですね。

なぜ、日本のマンガやアニメには、
 そんなに魅力があるンでしょうか?。

その理由は、日本アニメの主人公には、
 「正義」があり、試練に対しての、
  「成長」があるからなンです。

あの「北斗の拳」の、ケンシロウにしても、
 最初は、屈辱的な敗北から始まり、
  
「ドラゴンボール」や、「アンパンマン」
 「ワンピース」にしても、
   大勢の友や、支援者に支えられて、
    成長する過程のストーリーが、
     世界的に、共感され、受け入れられ、
 
 日本人に、親近感を持った、
  と言う事ではないンですかね。



意外と知られていませんが、
 実は新潟県って、
  多くの漫画家さんを、
   世に出しているンです。

漫画家で多い地域の順は東京、北海道、
 福岡と大都市が続く中、

 なんと新潟が全国で4位です。

『うる星やつら』の高橋留美子先生を筆頭に、
 『るろうに剣心』の和月伸宏先生、
   そして、大御所『天才バカボン』の、
    赤塚不二夫先生、

『ドカベン』の、水島新司先生。
 (漫画のモデルとなった高校が、新潟にあるそうです。)

『パタリロ!』の魔夜峰央(まやみねお)先生、
 『1.2の三四郎』の小林まこと先生、
  『デスノート』の、小畑健先生、

私の尊敬する、柳沢きみお先生も新潟です。

なぜ、新潟県に、
 これ程の漫画家を世に出す、
  底力があるのでしょう?。

社会環境、専門学校、
 養成所などの、設備といった、
  素地も影響したりするのでしょうが、

マンガのキャラクターを印刷した、
 市街バスを走らせたり、
  キャラクターの銅像を建ててみたりと
   県や市をあげて、

 漫画を盛り上げようとしている、
  地道な活動が功を奏しているのは確かです。

新潟の他にも、北海道や青森など、
 雪国出身の漫画家が実は多いんです。

大御所『ドラえもん』の藤子不二雄先生
 A・Fの、お2人は、富山県高岡市出身。

『サイボーグ009』の石ノ森章太郎先生は、
 宮城県の生まれ。

雪深い閉ざされた寒い地域では、
 娯楽も少なく、
  家で静かに絵を描く子どもが多いとか。

昔から新潟の県民性は「忍耐強い」
 「内向的」などと言われてきましたが、
   漫画の世界も、下積みの時代はキビシく長い。

水島新司先生は、18歳の時に、
 大阪に渡って貸本漫画を描き始めましたが、
  有名になるのは30歳を過ぎてから・・。

高橋留美子先生は、小池一夫先生の、
 「劇画村塾」を経て、
   楳図かずお先生に師事してから、
    独り立ちしましたが、

 なかなか連載モノの依頼は来ませんでした・・。



新潟の人は、忍耐強く社交的でなく、
 出しゃばらす、思慮深く、
  言いたいことは漫画で表現すると言った、
   職人気質の強い県民性が、
    漫画家を生み出す素地に、
     なっているンでしょうネ!。

実際、新潟県の学生が描く漫画の、
 画力や構成はレベルが高いそうです。

才能の有る無し関係なく、
 自己の思っている事を、
  いかに表現するか、

 世の中にぶつけるか、
  その底力を持っているのが、
   新潟なンですね。

世界のエンターテーメントとして、
 日本から生み出すアニメが注目される中、
  新潟の恵まれた環境のもとで、
   これからどんな新人が現れるのか、
    今後の展開が、楽しみデス!。