辛口ジャーナリストで、
ロス疑惑事件や、12チャンネルの、
「浅草橋ヤング洋品店」で、
町金の社長と渡り合ったなど、
「元祖突撃リポーター」で名を馳せた、
ミッキー安川さんこと、
本名:安川実=(やすかわ・みのる)さんが、
18日の午後、2時55分、
肺炎のため、横浜市内の病院で死去。
享年76歳。
昨年まで、関東ローカルの、
ラジオ日本、「ミッキー安川のスーパーフライデー」の、
パーソナリティを勤め、
ご高齢とは言え、お元気だったのに・・。
聞けば、昨年、検査で肺炎と診断され、
「もって3、4日」と診断されるも、
ミッキーさんの強靱な精神力で、病と闘い、
2度訪れた“峠”を乗り越えたが、
3度目は帰らぬ人に・・。
ミッキーさんは横浜市出身で、
代々漁師を営む家に生まれ、
父親は魚市場を納める有力者で、
経済的にも裕福な生活をしていたそうです。
終戦後、横須賀の米軍基地に出入りする様になり、
当時、海外留学もままならぬ頃から、
アメリカに強い思いを馳せたミッキーさんは、
横浜高等学校卒業後、単身渡米、
シンシナティ大学に入学するも、
語学力の問題から、直ちに自主退学を余儀なくされ、
小学校4年生のクラスから、英語の勉強を始める。
不屈の精神で、ハイスクールの3年次編入を経、
イーストテネシー州立大学に聴講生として入学。
「ミッキー安川」のニックネームは、
ミッキーマウスに似ていた理由で、
この時着けられたそうです。
日本人が殆どいない地域で、
日本人離れした大柄な安川さんは、
人種差別の激しい南部地方の習俗に揉まれ、
後の国際評論家としての研鑽を培う事に・・。
日本に帰国した後、
貿易商社や、ジャズ歌手、司会業、
日劇ミュージックホールにて、
コメディアン、作家、俳優(ウルトラセブンに出演)、
など、ラジオやテレビやお茶の間で、
幅広く活躍しました。
「ローラーゲーム」の実況や、
ゴルフ番組、『ルックルックこんにちは』や、
70歳を過ぎても、ラジオ番組の、
コメンテーターとして、
つい最近までもも活躍していました。
アメリカで培って来た英語力と、
様々な職業を経た経験とバイタリティで、
普通入れない場所にも突撃し、
政治家や、評論家相手に、
毒舌を繰り広げていたミッキーさん。
政権交代した民主党にも、米軍基地問題にも、
言いたい事が山程あったろうに・・。
何だか、寂しいかぎりです・・。
ご冥福をお祈り致します・・。
ふうらい坊留学記―50年代アメリカ、破天荒な青春 (中公文庫)/ミッキー安川
¥900
Amazon.co.jp