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靴をヒト様へ向けて投げつけるのは、
 たいへん失礼な行為ですが、
  
コト、大相撲の取り組みにおいて、
 格下の力士が、横綱に土をつけた瞬間、
  座布団を土俵へ向け投げる行為は、
   この大快挙を祝う観客から送られる、
    ご祝儀の様なモノです。

本来、重さ1kgある座布団を、
 土俵へ向けて投げることは、
  お相撲さんや、行司さん、
   砂かぶりに座るお客さんに当たり、
    怪我をする危険性があり、
     館内では禁止されている行為です。

なぜ、この様な座布団の舞が、
 伝統として受け継がれて来たのかと言いますと、

昔は、贔屓(ひいき)にしていた力士が、
 勝ち星をあげた時、ご祝儀をあげる目的で、
  観客が着ていた羽織などを投げ入れ、
   それを拾い上げた力士が、
    後でお客さんに羽織を返す際に、
     ご祝儀をもらうという習慣があったそうです。

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その後、取り組みに「懸賞金」が掛けられる様になってから、
 ご祝儀に羽織を投げる名残として、
  座布団を投げ入れる様になったそうです。

照明器具や機材に当たって、
 火災や大怪我をする危険性があるので、
  館内放送で、座布団を投げない様に注意を促しても、
   投げるお客さんが後を立たないので、
 
ついに、昨年(2008年)の、九州場所から、
 事故防止の為、4人用のマス席に、
  長方形の2人用座布団を2枚導入し、
   さらにその2枚をおのおの紐で結んで、
    土俵へ投入出来ない状態にされているそうです。

華々しい座布団の舞いは、
 テレビに映えるので、
  無くなってほしくないンですが、
   安全面を考えると・・。

野球のジェット風船みたいなモノは、
 掃除が大変そうだし・・。