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先日の自動改札機のトラブルで、
首都圏の電車が大混乱!。

日本信号が製造した改札機の、
プログラムミスが原因だとか・・。

パスモやクレジットカードなど、
これから電子マネー化が普及し、
便利になろうかと言う世の中に、
セキュリティの問題で、
警鐘を鳴らす事故となりました。

古典のSF小説に、こんな作品があります。

『トリフィド時代』

ジョン・ウィンダム:著
創元SF文庫 

とある夜の刻、数十年に一度という、
緑色の大流星群の天体ショーを見ようと、
世界中の人々が、その世紀の大イベントに、
期待を膨らましていた。

ところが、その流星が放つ光は、
人類の目に有害な光線を含み、
流星を目撃した者は、翌朝、
全員、視力を失ってしまう。

しかも、食料不足の担い手として、
栽培されていた、トリフィドという、
三本足の動く植物が凶暴化し、
野に放たれ、人類に牙を剥く・・。

只独り、トリフィドの栽培中に、
トリフィドの鞭に目を負傷し、
治療のために入院していた、
主人公だけが、混乱し、
都市機能の停止した、
絶望のロンドンの街を彷徨い、
残った生存者と、人類存亡の為、
立ち上がる。

かつて、食用とされていた植物に、
人類が逆に食べられてしまう・・。

便利さを追求し過ぎた結果、
足下をすくわれ、
様々な問題を抱えてしまう危うさ。

そんな世の中に、警鐘を鳴らす一冊です。