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京都の飲食店には、一見(いちげん)さん、
お断りの店が、結構あります。
とくに料亭や飲み屋さんでは、
常連客の紹介が無ければ、
店に入れてくれません。
「どうしてもお酒を飲みたい!」、
そんなお客さんの為に、
一見さん大歓迎の店もあります。
目印は、店の入り口に据え置かれた、
タヌキの置物。
ただし、要注意。
このタヌキには、”ダビンチ・コード”
並みの暗号が記されています。
タヌキのタマタマ(睾丸)が大きいと、
その店は、「前金」(前払い)、
ツケのきかないお店というサインを
示しています。
タヌキの置物と言えば、信楽焼。
信楽焼のタヌキが有名になった理由は、
有名な陶芸家が、この地に移り住み、
愛嬌のあるタヌキの焼き物を作ったところ、
地元で大評判になり、地域の名産品として、
大量に生産されました。
このタヌキを天皇陛下が大変気に入り、
日本全国へ広まるコトとなりました。
古来、タヌキは、その名の通り、
「他を抜く」に肖った、商売をやる上で、
非常に縁起の良いものとされていました。
置物をよく見ると、そのアイテムにも、
ニクイこだわりが有ります。
頭には、災難から身を守る大きな「笠」。
気を配り物事を正しく見る「目」。
愛嬌のある「顔」。
飲み食いに困らない「徳利」。
世渡り上手と、信頼の「帳面」。
冨を象徴する、恰幅の良い
「大きな太鼓腹」。
金運に恵まれる大きな「睾丸」。
”終わり(尾張り)良ければ、
すべて良し”の、大きな「尾」。
この8点セットが、「発展」に繋がり、
商売繁盛の目出度い縁起モノとして、
商売を営む人々の間で、
ヒットしたンでしょうネ!。