子供がヒザを擦りむいたり、
ケガをしたりすると、良くお母さんが

「チチンプイプイ、痛いの痛いの飛んでいけ~」
と言って、おまじないをしてくれます。 

一種の「プラシーボ効果」なのでしょうが、
では、この「チチンプイプイ」というおまじないは、
どこから来たのでしょう?

意外にも、昔話の
オナラの音からきています。

昔、貧しいおじいさんが、
地主に無断で、竹を取っていたところへ、
突然、地主がやってきました。

地主が、貧しいおじいさんに、
問いただしたところ、
突然の事なので、おじいさんは動揺し、
「私は日本一の屁こきじいでございまする」と、
訳の分からない事を言い出しました。

すると地主は、「それが本当の事ならば、
屁をこいてみせろ」と言ったのでした。

そこで、おじいさんは、
必死になって、オナラを出そうとしますが、
なかなか出て来ません。

その時、「チチンプイプイ」っと、
見事な音色のオナラを放ちました。

地主は、このチチンプイプイが
とても気に入ってしまい、
以後、この音色で屁をこくたびに、
沢山の褒美を与え、
おじいさんは、幸せに暮らしました。

窮地を救ったオナラ。

それ以後、チチンプイプイは、
良い結果を表す象徴になり、
いつの間にか、ケガを早く治すための
オマジナイに変わっていきました。