行司さん、もう帰るの?、
軍配(グッバイ!)。
モンゴル出身の大関が誕生し、
日本の国技、お相撲への感心も、
もっと高まって欲しいものです。
勝ち組、負け組、勝負に勝った方に
「軍配をあげる」の軍配は、もちろん、
大相撲の行司が手に持っている、
軍配の事です。
もともとは、武田信玄のような、
戦国時代の武将たちが、
戦の時に手にしていた「軍配」。
それまでの日本の武将たちは、
ハタキのような用具
「采配」というものを使って、
大勢の兵隊達を指揮していました。
やがて、戦国時代に入って、
雨天など、過酷な環境の中で、
戦闘を強いられる様になりますと、
采配は、雨水や、風に絡み着き、
指示しずらくなります。
そこで、采配のかわりに、
しっかりした団扇(うちわ)のような、
「軍扇」を使うようになりました。
もともと中国で使われていた「軍扇」が、
奈良時代に日本へ伝わり、それを改良したモノが、
軍の戦を采配するモノということで、
「軍配」と呼ばれるようになりました。
中国で使われていた物は、
薄い紙や絹を貼ったもので、
とても壊れやすく、
戦場には不向きでした。
そこで、骨組みに何枚も紙を貼り、
さらにその上から漆で塗り固め、
コンパクトで見やすい、タマゴ型や、
ひょうたんの形の物が主流になりました。
その後、この軍配が、何時の頃か、
相撲に使われるようになりました。
つい最近でも、
村の村長さんを決める選挙を、相撲をとって、
その勝敗で決めている地方も有るとか・・。