「小森のおばちゃま」として,お茶の間に親しまれた、
映画評論家の小森和子(こもり・かずこ)さんが、
1月8日午前1時42分、呼吸不全のため東京都港区麻布台の自宅で死去した。
(95歳)。

様々な人々に愛され、鶴太郎さんをはじめ、多くの芸人さんにものまねされ、
タモさんの「笑っていいとも」の国民的な人気コーナー、
「テレフォン・ショッキング」の本番中、
唯一、イタズラ電話と勘違いして大胆に電話を切った人!。

また、独特な優しい語り方が定評で、森永「小枝」のCMナレーションを、
ロングセラーに勤めた人!。

雑誌記者などを経て、雑誌「映画の友」編集長だった淀川長治氏の勧めで、
戦後に映画評論の道に入り、その後、テレビやラジオの洋画解説や、
トーク番組、バラエティ、ものまね番組などに幅広く出演し、
「おばちゃまはね…」「モア・ベターよ」などの語り口で、親しまれた。

恋い多き人で、ジェームズ・ディーンの大ファン。
ハリウッドにも交友関係の広い映画界の重鎮!。
 
辛口の映画批評家の多い中、淀川さんもそうでしたが、
とにかく「おばちゃま」は映画を貶さない事で有名!。
どんな映画でも、良いところを誉めちぎる。

貶すのは簡単。 駄作をどんなに貶しても、良くはならない。
むしろ、視点を変えることで、様々な発見が有る。

おばちゃまは、制作会社サイドより、監督や出演者のインタビューから、
女性の細やかな感性で、映画を評価する、女流評論家の草分けになった人。

ホントに惜しい人を亡くしました。 ご冥福をお祈り致します!。
これは映画界の損失ですぞ!。

http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20050109/20050109i312-yol.html