わたしが所属するボーンマス地区卓球リーグは、1924年に創設され、したがって今年が設立100周年ということになる。



100周年(centenary)ということで、今年リーグはいろいろ行事を行ってきたが、このキーホルダーも記念グッズとして発注され、リーグ所属選手や元選手および関係者に配布された。


このキーホルダー、コインが取り外しでき、審判がコインを放り投げ、その表裏を言い当てることで、試合の先攻後攻を決めるのに使う。日本では先攻後攻はもっぱらじゃんけんで決めているようだけど。


そのほか、このコインはスーパーのカートに使えるらしい。



イギリスのスーパーのカートは、1ポンド硬貨を差し込んでチェーンを外し、買い物を終えたらまたチェーンを差し込んで、硬貨を回収することになっている。そうしないとカートを返却せず、その辺に放置したり、またタチが悪い奴らはカートを川に投げ入れたりするんである。それで1ポンド硬貨をカート回収の人質として使っているのだ。


で、このキーホルダーのコインは1ポンド硬貨の代わりに使えるらしい。最近は現金を使う機会が減っているので、1ポンド硬貨が1枚も財布に入ってない、ということは結構ある。そういう時このコインで代用することができるのだ。なんと実用的なキーホルダー、記念品であろうか。


ということで、ここキーホルダーを配布する時は、先攻後攻決めと、スーパーのカートに使えると説明する。すると喜んでもらってくれる人がほとんどである。


今日はMクラブで練習したのだが、そこにはニュージーランドから旅行で来てる人がいた。結構いい練習ができたし、彼は明日帰国するのでもう2度と会う機会もないかと思ったので、記念にこのキーホルダーを差し上げることにした。Mクラブもボーンマス地区卓球リーグに所属しているし、ニュージーランドに帰ってからこのキーホルダーを見ながらイギリス旅行のことを思い出して貰ってもいいかな、と思ったのだ。


で、そのニュージーランドの人にも、コインが外せて、先攻後攻を決めたり、スーパーのカートに使えるよ、と説明した。


すると、はっとした顔で、「ニュージーランドはカートはチェーンで繋がっておらず、なので硬貨は不要」という意味のことを言った。これは想定外だった。ニュージーランドの方がイギリスより治安が良いというか、常識のある人が多いらしい。そういえば、日本もそうだった。10年もイギリスにいるので、すっかりイギリスに馴染んでしまったようだ。ま、しょうがないよね。