イギリスで迎える春も今年で9回目である。まだまだ肌寒いし曇天の日が多いけれど、2月のスノードロップから始まって、3月はクロッカス、水仙と色とりどりの花が咲き誇るイギリスの春は美しい。


4月中旬にはりんごが咲き出す。りんごの木がそこら辺に生えているのはやっぱり北国だね。



りんごの花は蕾が濃いピンクなのに花は白に近い。


それから下旬にかけて桜。こっちでは八重桜の方が断然多い。



この↑葉っぱを見ると道明寺を思い出す…関西人なので桜餅といえば粒々のお餅である。




そして5月の今はブルーベルと…



ブルーベルは名所を2、3カ所知っていて、地形や日の当たり方でそれぞれ開花時期が10日ほどずれる。ただ今年はどこも満開には1週間ほど早いタイミングで行ってしまったので、青紫色の川、あるいは湖の水量が控えめである。



それでもブルーベルの森に佇んでいると、メルヘンの世界に入り込んだ気になる。




鳥の囀りが聞こえるほかはしんとした森の中。



そして菜の花も盛りを迎えている。



田舎道をドライブしていると丘陵に黄色のパッチが現れる。牧草地のパステルグリーンに比べ、かなり強烈な黄色である。運転しているので写真はない。



菜の花畑のわきを通ると花のかおりでむせかえる。なんかパワーをもらった気がする。


菜の花は同じ場所に2年続けて植えないようで、だから馴染みの菜の花畑というのはない。


それから藤。



イギリスでは藤棚は見かけない。壁や塀に這わせるのが主流だ。藤は見かけは優雅で上品だが、豆科の植物なので貪欲に繁殖している。



あとこっちでは黄色い藤もよく見かける。