12月20日に、イギリスで一番有名な犬(猫も)の保護団体バタシードッグ(アンド・キャット)ホームのケント州にある支部に、バスターを迎えに行って、1カ月ちょっと。結論からいうとうちでは飼いきれなくなって、昨日(2月3日)またケント州支部まで返しにいってきた。


最後にソファでくつろぐバスター


飼いきれないというのは、お散歩中にバスターが何か「獲物」を見つけると走り出し、うちの旦那はそれで引っ張られて転んでしまったし、わたしはそれを全力で止めてたんだけど、3週間ぐらい前から股関節と膝が痛みだし、最近は足を引きずらないと歩けなくなっていた。


バスターの所作については、結構お高い犬のトレーナーにお願いしてどう対処すべきか習うなど、うちもできる限りのことはやってきた。それで抱きついたり、甘噛みしたりはかなり改善してきたが、お散歩中の引っ張り癖は、トレーナーさんがやると効果はあったが、わたし達ではむしろ悪化してぐいぐい漕ぐようにリードを引っ張るようになってきた。


それに「獲物」を見つけると走り出すのはこの犬種の習性だし、バスターは子供の頃元の飼い主に追いかけるよう仕込まれたんじゃないか、だから治らないんじゃないか、とトレーナーさんも最初から言っていた。


ほかの犬に喧嘩を売って吠えかけている最中は、食べ物で意識を逸らそうとしても見向きもしないくらい集中していて、人格が変わったかのようだ。本能なのか仕込まれた結果なのか、とにかく奥深いところから来ている衝動のようだった。


当然バスターとの散歩はストレス溜まりまくり。ほかの犬がきたら余計、転ばないよう全身で踏ん張って歩く。それをついこないだまで1日2回やってきたんだから、おばちゃんの体にはダメージが大きすぎたようである。


で、片道約3時間かけて返してきたよ。




バスターはこの支部のことを覚えていて、懐かしげに匂いを嗅ぎ、マーキングしていた。そこは囲いのある広いスペースがいくつもあって、バスターは久々に思う存分走り回っていた。バスターもわたしとの散歩でストレス溜まってたんだと思う。



嫌がらず抱っこさせてくれたし、



旦那ともじゃれあって楽しそうだったけども、結局うちにいてもお互いが不幸になるだけだったんだな。もっと広い庭があればもっと自由に走れたんだけどさ。



今度は広い庭の家に貰われていくといいね。


とわかっていても、ついソファにバスターがいないか探してしまう。もう抱っこしたりなでなでしたりはできないんだな。あの手触り、体温を感じることは2度とないんだなって。