日本語文法には、「鰻文」というのがある。


「僕は鰻だ」「わたしは天ぷら」要するに僕=鰻、わたし=天ぷらで、英語に直訳したら、’I am eel’ に‘I am tempura’。こういう言い方は、個人的に英語では聴いたことがない。

英語では’I have eel’、 ‘I have tempura’ というのが普通で、だから鰻文は英語には存在しない、と思ってた。

ところがツイッターに、英語でも’I am eel’ 、‘I am tempura’的言い方をするケースもあると書いてあった。そう書いてたのは日本人だったので、鵜呑みには出来ず、うちのイギリス人に確認してみた。

たとえば、友達数人とパブに行って注文取るとき、日本語だと「僕はビール I am beer」、「わたしは赤ワインだな I am red wine」なんて言うんだけど、英語ではそんな言い方しないよね?

旦那がイメージしやすいように、舞台をパブに設定してみた。

すると、文法的には正しくないけど、I am beerとか言うこともあるって。へー、びっくり。つまり「鰻文」は英語にも存在するってことね。

朝ドラ「まんぷく」では、池田の喫茶店のマスターが変な英語で注文を復唱するシーンが出てくる。
「レーコー、ひとつ」
「ユーアー、アイス(ト)コッフィー、OK!」という具合。ユーアーとちゃうやろ、と突っ込んでいたが、これもあながち間違いではなかったんだね。

ちなみに「レーコー」は冷たいコーヒーの略。関西人が喫茶店で使います。