誰にも頼まれてないけど (笑)、フィギュアの真央ちゃんの雰囲気に合いそうな、繊細で可愛くて暗くない曲を探していたら、ポール・モーリアを思い出した。

「恋はみずいろ」、「エーゲ海の真珠」、「薔薇のメヌエット」…ちょっと深みが足りないし、壮大なところがないけど、ほぼぴったりじゃない?

「恋はみずいろ」って英語でlove is blue、原語のフランス語ではl'amour est bleu。「恋は青い」とか「愛はブルー」とも訳せるけど、「恋はみずいろ」になったのはやっぱり曲の雰囲気だよね。名訳だ。

歌詞も日本語だと
{016D420A-31A6-4F45-B3C4-C5BC716686C0}

うーん、若い、熱い、まっすぐな十代の恋って感じ?青い空、青い海、白い雲、真っ赤な太陽、恋する二人。

{738917A8-6305-493D-88FA-FF1499E89ED1:01}
イメージ的にこんな感じ?


で原語のフランス語だと
{C6EFAB09-E477-47EB-A2E0-473B2491CFDF}
といっても、フランス語はわからないので和訳をみると、

{26C5D69A-1B15-4874-9572-A561EAD71FF7}

{A1AAB9AF-24A0-4FEA-806F-D0BEF11353DC}

ふむ、一言でいうと、恋する女性の気持ちの移り変わり。ラブラブな時もあれば、不安でどうしようもない時もある。共感はできますね。

また少なくとも青は空の色として使われていて、絵的にも青い空と青い眼の男性、水にたゆたい、揺れる女心とイメージがわく…
{52296C2B-DE4D-451B-8773-161C1E0DD0A9}
まあざっとこんな感じ (笑)


そして英語の歌詞。

{6DD0C776-E270-43EC-9B9F-DBAFD60A1ABF}

{55B7A9CE-FA90-4DDD-97ED-F8D88F72726F}

ざっくり意訳すると

わたしの世界はひたすらブルー、あなたがそばにいないから。
わたしの恋は灰色。
あなたがいなくなって凍てつく心。

わたしの目は真っ赤
あなたを想ってひとりベッドで泣いているから。
嫉妬に狂ったわたしは、(注:嫉妬の色として緑が使われています)
あなたを信じられなくて、別れが来た。

二人が出会ったころ、
太陽はあんなに眩しく輝いていたのに、
愛は終わり、
今は虹も消えた。

黒い闇の夜がきて、
あなたを想ってわたしはひとりぼっち
二人の愛は終わってしまった。
あなたがいない世界はブルー。



これは正直暗すぎて絶句しちゃった。空も海も出てこない。ブルー= 憂鬱。マリッジブルーやマタニティブルーのブルーだね。ここは「みずいろ」とは訳せない。英語のlove is blue は「恋は憂鬱」または「愛はメランコリー」かなあ。

{5757EAED-968F-426A-ACAA-44A55F2002CF}
↑こういう絵しか浮かばない

内容が失恋女の未練と後悔だけだもん。日本語の「恋はみずいろ」とはかけ離れてる。

フランス語の原詞を、思い切り可愛らしく意訳すると日本語版になり、思い切りネガティブにアレンジすると、英語版になるって感じ?同じ曲なのに原語によって、訳によって、中身がこんなに違うってびっくり。有名な曲なのにね。

日本語歌詞→フランス語歌詞→英語歌詞のように事態が進展した可能性もあるか (笑 ← ない)。それにしても、日本で「恋はみずいろ」およびポール・モーリアが人気だったのは、歌詞によるところが大きいと見た。そしてやはりチェンバロを使ったポール・モーリアのアレンジには日本語版の歌詞が一番合ってる、と思います。