4月21日HKT48研究生『脳内パラダイス』千秋楽感想(明日タニがいない公演) | アンチッチのブログ

4月21日HKT48研究生『脳内パラダイス』千秋楽感想(明日タニがいない公演)

「明日タニがいない」

ということでHKT48研究生公演千秋楽が当たったので秋吉優花生誕以来のHKT48劇場に行ってまいりました。
モバイル枠だったのが幸いして、ジェットスターを往復で14000円くらいでとることができた。正直最初は応募することをためらう気持ちもあったのですが、飲みの場で「この出演者を見たら応募するでしょ」みたいなことを言われまして、あらためてチケセンで出演者をじっくり見ると、知っていたけど、研究生全員が出るというその出演者欄をマジマジと見ては一人「見たい認知ある、見たい、見たい、見たい認知ある、見たい、認知ある、見たい、見たい」と呟いておりました。
あー!この公演見たくないメンバーが一人もいない。見たいメンバーだけじゃないか。
俺の神7ならぬ俺の神32。
冷静に考えて、いや失礼、冷静の対義語、ニヤニヤ考えた結果応募するしかないとクリックしたところ当選。
よっしゃ福岡行くぞー!
日暮里、沼津、秋葉原、飲み、東京、成田、福岡空港―(魂の20日21日遠征mix)

朝一番の飛行機で8時前には到着。空港から一気に西新に移動してそこのマックに篭もる。コーヒー一杯で6時間位。
16時30分頃に劇場に向けて歩く。
現地にて、家に戻らなかったので持っていなかったマイクを100円ショップで購入。すると目の前にひらっくま君。もう一人のお知り合いと合流して3人連番で200番代を指定してチケット購入。この時200~250までで一桁番台が少ないのを聞いて、203~か233~が若い番号ということでどちらかを選ぶ場面で、私の以前の印象で230番代が強かった気がしたので「じゃあ230で」と言いましたところ「203番ですね」と話が進んでしまい200番代のチケになったのでございます。
めろんさん、そしてメモさんと久々の再会。
列に並ぶと劇場のドアが開き冨吉明日香・駒田京伽・坂口理子・後藤泉がロビーに現れる。スタッフがチケットのバーコード読み取りをしているのにお構いなく「真理佳」コールの練習と「HKT」「研究生」コールの練習を始めるという。
ババ抜きならぬ谷抜きいもむCHUによる、万歳三唱ならぬ真理佳三唱、内容は大地讃頌ならぬ谷讃頌。

これが指原イズムなのか?ちなみに谷からの伝言を伝えるついでに真理佳コールの練習するという、偶然かも知れないが、プロレス的アングルのしっかりした、ツンデレサプライズ。
AKBだったら大島や松井珠理奈クラスでないと許されないであろうメンバー発のサプライズ。指原のAKBへの怨恨が自由なサプライズを許しているのか?どうかは知らないが。
同じ福岡のクレイジー集団、青SHUN学園じゃないが、ヲタに盛り上がってほしければメンバーが直接盛り上げればいいじゃないか。オーエーオーイズムだこれは。
ただでさえアイドルブームでヲタではない普通の人も多い昨今、実行委員がどんなにコールを煽っても「コール」そのものを知らない可能性すらある。しかしアイドルにお願いされれば「しょうがないな~がんばろ」となってしまうのがアイドルを見に来てしまった人間の悲しい性。
それに対して、演者はパフォーマンスで語れ、さすればコールは自然と起こる、ってのも正しいですが、HKTではそっちのほうが野暮だと思います。なぜならなこみくがいるグループなのだから。

4人のカルテット漫才を眺め、俄然期待が高まる。また戦力的にも「前座」にふさわしい4人。がっつきヲタもさほどいない、ただみんなで見つめてコールする、非常に良い雰囲気というものを体験した。
しかし戦いはこれから。抽選入場で干されたのならすべてが水泡に帰す。入るだけで価値ある公演、黙れ、最前で見てこそ最高の価値ある公演だ。
1巡は220番代、4巡くらいで240番代。あー終わった、この後230番代がくる流れだ、どうしよう・・・。
6巡で200番代が呼ばれる。
「ファイボバイボー!」と叫んだ時にとるポーズで天を仰ぐ。
場内に入りいつもどおり限界までギアをトップにした、限りなく走りに近い歩きでももクロの走れ!を脳内で再生しながら下手ゾーンに突撃。まだ最前が3つ空いている。3人で勝ち取った6巡だがそこは私も無駄にAKB古参。劇場内ゴボウ抜きは得意。どうしても最前で見たいのでさっと座り、2人は2列目の内側を選んだ。
最前下手外から3の席。着席と同時に「ファイボバイババイボー」と叫ぶ時のポーズをとる。
そしてこの最前下手外から3の席は実はわたくしが最もHKT劇場で座った席なのです。
初最前の時、第一回田島芽瑠生誕、朝長美桜生誕、と過去3回ここに座って観覧していた。
結局1巡をとったことはないが4~7巡くらいでとれる最前がこの席ということで良巡の時にお世話になってきたこの席。
これも運命か?48史重要事件であるところの田島芽瑠生誕と朝長美桜生誕、そしてこれから見るHKT研究生千秋楽。この席とともに心中する覚悟で開演を待つ。そして暗転。

『友よ』
な、な、な、懐かしい。
メンバーが楽器をやっているではないか!い、いつのまに君たち覚えたんだい?田島芽瑠ちゃんが指でベースひいてるし、渕上舞ちゃんが目の前でギターをひいている。秋吉優花ちゃんはコーラスで逆サイドだからあんまり見えなかったが、俺の知っている超絶かわいいままじゃないか。なおぽんも良い感じだし。そしてセンターにおわせられるのは、桜が散ったこの時期に唯一咲き続ける人間千年桜、朝長美桜がただひとり。笑うとお目目がカシューナッツになるでお馴染みの朝長美桜のお目目は1曲目にもかかわらず三日月湖のダム決壊のごとく、濡れカシューナッツだったのでした。
最前の醍醐味、表情だけではなくて瞼の奥の水位すら目視確認できること。
「大変でございます、朝長美桜ちゃん洪水でございます、大洪水でございます」
そしてその涙は早くも私に感染する。この後いったい何が起こるというのか。しかしひさしぶりに劇場で見た朝長美桜ちゃんはなんてポンコツなんだと、本当に「良性」ポンコツちゃんで安心した。

『脳内パラダイス』のイントロが始まり秋吉優花ちゃんがセンターでよくわからないステップで踊りまくる。
そして0ズレに来て上着を脱ぎ捨てる。そして明転する。秋吉優花ちゃんが下手にいるではないか。ついに、ついに秋吉生誕では叶わなかったレスを、脳内じゃないレスを脳内パラダイス中にいただくことができた。
あきよ神様だ。やっと私の前にあきよ神様が帰ってこられた。昨年私が「あきよ神様」というわけのわからない言葉を作ってやたら呟いたりしていて、なんであんなことしていたんだろうなーと後になって自分の不気味さに自己嫌悪一歩手前までいったのだが、そんな必要はなかった。劇場で見る秋吉優花ちゃんが神様じゃないか。2曲目にしてもう髪の毛ペターな汗量、そして一人だけ倍飛び上がっているぴょんぴょん力。シアターの女神とはあきよ神様のことでございます異論は許すまい。

『気になる転校生』では田島芽瑠ちゃんが下手ポジばかりということでめるめるモード発動。最初のサビの時に2列目めるちゃんを指差して気づいてもらい、その後の0ズレでいっぱいレスくれた。それどころか、おかぱんこと岡田栞奈ちゃんとペアで踊っていて、途中めるちゃんがふざけておかぱんのスカートをめくってくれたのだ。それに対して「(*ノェノ)キャー」みたいなリアクションとって親指立ててグッジョブ!を表現するとめるちゃんもテヘペロリアクションをとってくれた。しかしこの日のめるちゃん、フリが超遅れていて、私のフリコピより半テンポ遅いアクション。連日のレッスンや仕事で疲れているのか?
しかし前に見た時よりあきらかにビルドアップされており、女神は女神でも戦いの女神アテナのような彫刻感と荘厳さを身にまとっており、久しく近くで見ていなかったがこの子以上のセンターオーラは今の48にはいないんじゃないかと早合点させるほど説得力がある。
至近距離での、成長しためるちゃんから繰り出されるダイナミックな踊り。田島芽瑠ちゃんからはものすごい圧が発せられていて、皮膚で田島芽瑠を感じることができた。この体験は過去にももいろクローバーZの佐々木彩夏ちゃんが客席に降りてきて50センチの目の前でチャイマックスを踊った時にあまりのエネルギーと風圧でアイドルを皮膚で感じることができた。それ以来人生2度目のアイドル圧。

MC時は2列目最下手に秋吉優花ちゃん。「『友よ』でドラムの練習したけれど結局コーラスだったのでいつかドラムを披露したいです」みたいな。手振りや反応をたっぷりいただきまゆゆする。今思えば後半ほとんど下手に来なかったので、最後の爆レスタイムだった、早かった><。
谷真理佳は緊張しまくっていてカラ回る場面が多かった。
私が昨年谷真理佳生誕に入った時もけっこうカラ回っていたのはよく覚えている。SKEなんて鬼(頭)が住んでいるところで一人で緊張しいが頑張れるか、2期生びいきの私は心配になるよ。勝手に父兄プレイ。
しかし、谷真理佳MC時に個人的神現場を見ることに。私的この日の公演で一番の名言。
谷真理佳がMCで今までいもむCHUメンバーから話すネタもらっていたと自ら暴露して謝るという流れの中で、谷真理佳が真面目モードになっちゃった時に
「かっこつけんな!」
と田島芽瑠が袖から叫んだのです。『泣きながら微笑んで』待機中の田島芽瑠が。
「誰?誰?」って一瞬なって「めるかー」ってざわついて笑いの空気になったのですが、良い言葉だなーって。公演の最後にめるちゃんやみおちゃんから別れの言葉を送られたりするのだが今思えば「かっこつけんな」って谷真理佳に送る言葉で一番かっけーんじゃないかと後から思ったりしました。
あと、袖からMCに乱入するというのが許されているHKTにびっくりしました。まあAKB劇場でそういう場面に私が遭遇したことは一回もないもので(もちろんAKBで禁止されているかどうかは知らないし、過去にそういう場面があったかは知りませんが)。
ナチュラリスト田島芽瑠はさらっとかっこいいことも言えるんだと、私はHKT劇場では田島芽瑠に感動しっぱなしでございます。

そんな田島芽瑠ちゃんの『泣きながら微笑んで』は、(感動して)泣きながら(めるちゃんの歌声で)微笑んでしまう神がかっておりまして。
まあ単純に田島芽瑠ちゃんが背がでかくなったというのもあるんでしょうが、ピンでHKT劇場の空気を変えられる、おめーはやっぱり1000年に1人にタイマン張れる唯一の逸材だよと小一時間説法モード。

『マリア』では岡本尚子ちゃんが断トツに良かった。センターはおかぱんちゃんなのだが、メロンジュース選抜からのなおぽんは常に成長しているんだなと、あと鉄人感があって安心してみていられた。

『君はペガサス』は懐古しながら、渕上舞ちゃんを中心に。でもりこぴも良かった。絶対りこぴはセクシー押すんじゃなくて(ネタとしてはぎりぎり成立しているが)君はペガサスのような世界観を表現できればいいんじゃないかな?と思ったり思わなかったりフリコピ楽しんだり。

『ほねほねワルツ』下手から出てきたのは西日本で最も善良なポンコツちゃんが骨(コツ)を纏って登場。短足ちびと形容されても文句は言えない朝長美桜ちゃんがあのほねほねワルツを踊っている。日本の未来は明るいなと、絶望主義の私も最前0ズレ朝長美桜ほねほねワルツを見てまで世界に絶望はしない。本音は秋吉ちゃん0ズレも望んでいたがわしゃ2期研究生ならだいたい大丈夫だし、ってかおれ朝長美桜処女2ショット鍵開けだしー。

『クルクルパー』は谷真理佳をあまり見ずに田中優香のやさしい香りとやさしいおっぱいに集中する。あまりゆうたんは下手に来ないからユニットの時にがん見しておかないと。

クルクルパーMCでは、谷真理佳が「背が伸びた」と言った田中優香に「他のところも伸びたでしょ」とおっぱいネタをふって失笑かったり、駒田京伽が小保方さんって急にふられて「細胞作りました」と言ったり神志名に対して「佐村河内」って言って一瞬モノマネしそうになって谷真理佳が「今日はMCカットされたくないのにやめろよー」と言ったり前半のMCに比べるとカオスで面白かった。谷真理佳が楽屋でどうやって笑いとっているか若干見えた気が。

『クリスマスがいっぱい』は個人的にはmixソングなんだが誰もよっしゃいっていなかったのでよっしゃいけず。
このへんのフリはかなり楽しい&やはり体に染み付いていたのでほぼ完璧にやり、渕上舞ちゃんや宇井真白や秋吉優花ちゃんなんかに反応もらう。
その流れで『シアター・パイレーツ』もフリコピ。田島芽瑠ちゃんに反応やレスをいただきまゆゆ。

『片思いの卒業式』AKB系バラード曲の中では全然好きではない、脳内パラダイス公演は大好きだがこの曲は最後までそんなに好きになれなかった曲。
だがしかしこの日は違った。普通に「女子」から「男子」への片思いソングなのに、この日は歌詞がすべて谷真理佳のみに突き刺さっていってとんでもない空間になってしまった。
泣いてしまった。朝長美桜ちゃんが泣くのはいい、だが。だが谷真理佳、お前に泣かれたらおれは、おれたちは、おれたちわたしたちは、耐えられないよ!
下手に谷真理佳が来て、ただ一点を見つめながら歌っている瞳から一滴だけ涙がこぼれたのを見て感染。
組閣なんてクソだが私に最前でこのガチ&マジを見させてくれたのは汚い大人たちの話題作り。矛盾があるから世の中も、アイドルも「ガチ」の存在が尊ばれるのかなー、なんて涙目で谷を眺める。しかも歌詞の「もうすぐ卒業式だね、それしか言い出せなかった、春には会えなくなるんだね、もう一度言ってみたけれど、次の話題が片思いを奪う」というサビの「春には会えなくなるんだね」で全メンバー号泣みたいな。まあ私もですが。
わたくし実はチームKの脳内パラダイス千秋楽も入っておりまして、その時も2人卒業生がいたのですがその時は感染しなかった。なんでか7年越しでやっとわかりましたよ。その時卒業した2人、今井優と高田彩奈は夢に向かっての前向きな卒業だった。だから「春には会えなくなるんだね」のあとに勝手に脳内で「でも夢に向かって頑張って」と背中を押す場面が想像できる。しかし今回の谷は一方的に引き離される形での転校、という名の出向。そんな理不尽に耐える子に対して歌で「春には会えなくなるんだね」って春なうの今歌われたら、それはこの曲が谷真理佳のための曲だったという証明になってしまうわけで。まさかのパラレルワールド、チームK公演の曲は谷真理佳のために存在していたのかというタイムワープ楽曲、それが『片思いの卒業式』48、残酷ショー、これ、必要。

ここからはアンコール。
実行委員の聞き取りにくい、ニックネームのメンバーコールからのHKT研究生コール。

明転と同時に始まる『花と散れ』。これもフリコピが楽しい曲。
そしてK2ndメドレー。私が最も得意とする楽曲3つ。もう記憶が薄まりつつあって確かではないのですが、2列目坂口理子と意思疎通のとれた指差しができたのはおそらくバージンラブ中だったかなと。本音はバージンラブを一心不乱に表現する田島芽瑠ちゃんを0ズレで見てみたかった。本家のバージンラブの衣装でバージンラブを歌う田島芽瑠ちゃんは神がかった、本物の処女神アルテミスと化してしまうんじゃないかと、都合の良い予想。まあしかし、劇場で見ると毎回田島芽瑠ちゃんを絶賛してしまう。王になるべき振る舞い。王にふさわしい振る舞い。生まれた時点でDNAが王の女の子、田島芽瑠。
転がる石ではそんな田島芽瑠ちゃんと一緒に「ウィーアーザHKT」を決められてドーパミン大炸裂。基本mixやらないんですがさすがにこの曲では怒鳴る。

汗ビショ秋吉優花ちゃんのかわいいことかわいいこと。脳内パラダイス公演で見たかったもののひとつはこのメドレー後の秋吉優花ちゃん。髪の毛が汗を吸いすぎて、眉毛全開の秋吉優花ちゃんは、そりゃロリとしてはなこみくには勝てないだろうが、この世で一番ホットなロリなんだぜ(キリ)。

肩で息をきるメンバーたち。その中で1期のみなぞうこと今田美奈がマイクを持ち、研究生にとって大切な曲をやりますと言って位置につく。
『初恋バタフライ』『PARTYがはじまるよ』どっちだ?どっちなんだ?
どちらでも良い、なぜなら前者はHKTの曲の中で1番良い曲なのであり(異論は楽曲派のおれが認めない)後者は48公演曲で1番良い曲なのであり(異論は古参のおれが認めない)どっちでも良いという。
そしてパーティーが始まった。

下手に来るメンバー全員からレスをいただいたとあえて断言したい。なぜなら私はパーティーを座りながらフリコピするとキモさが1000兆くらいになるのでメンバーみんなかまってくれるのだ。特になおぽん、りこぴ、ぴーちゃんとかかまってくれたような。特にこの時はなおぽんだったかな?指差しをもらった気がしたのは脳内な気がするがなにか私に向かって、マイク持ってフリコピやってる私を見ながら「なつかし」みたいなことを口走ってくれたような気がしたんだ。おらはなおぽんも大好きだ。
全研究生に一番合う楽曲は誰がなんと言おうと『PARTYがはじまるよ』。リクアワ上位のくだんない各界隈のエゴ曲全部なくなってみんなで『PARTYがはじまるよ』が一番輝くんだよ、輝いているように見えるんだよ。ガチで。
そんなキラキラがステージから溢れてくる中次に流れた曲が『青空のそばにいて』。
これも知らなかった。この曲が相当に泣ける曲であったことを。いや、またもやこの2005年に完成していた曲が谷真理佳楽曲だったことに気づいた。
「青空のそばにいて、君があの街に行っても」。全メンバーがまた泣き出す。おれもー。
特に曲の終わりのクロスしながらメンバーがハイタッチしていくところは、その一瞬観客と舞台が切り離されて、谷真理佳と研究生という小宇宙が形成されて、メンバーの顔は汗と涙で最大限に汚い。世界は汚いほど美しい。

汚いほど美しい、しかし私の見た目も心も汚いほど汚らわしい。こんなにも感動的な場面において下手の最前にいる私の眼前には渕上舞ちゃんなる少女がいるではないか。アンコール衣装はTシャツに短パン。
「ばかもーん!」
私コト生粋の戦争を経験した昭和靖国でまた会おう世代の私のような日本人は思わず男尊女卑ばりばりに「ばかもーん」と渕上舞ちゃんに叫びそうになった。
その豊満なるぱいおつがTシャツから零れ落ちそうじゃないかと。なぜ、なぜお兄ちゃんに黙っていたんだ?おっぱいが大きくなったことをなんでお兄ちゃんに黙っていたんだ?私達は秘密が嫌いなんだ。秘密を持っているアイドルなんて嫌いだ。じゃあ、じゃあ渕上舞ちゃんがこうしてTシャツで己の秘密をこうして私に明らかにしたのだからジャスティスといえるじゃないか。それにしても、秋吉優花ちゃんが成長していたら悲しいが、悲しいどころかタイムマシンの設計に着手するかオモシロクナ~ルならぬオトナニナラナ~イを小保方さんと一緒に開発するところだが、渕上舞ちゃんのぱいおつにはこんなに温厚な気持ちになるのだろう?悲しみにくれる劇場内でいろんな意味で「元気」をくれた渕上舞ちゃんあっぱれ。

PARTYがはじまるよ公演のなかでもリアルに好きな1位2位をやってくれただけで私はすべてにおいて満足していた。
そんななかの田島芽瑠ちゃんがぽろっと言う「終わりたくない」というセリフ。
いっそのこと空気のよめないピンチケにタイムスリップして「オレもー!」と叫ぶことができたのならどれだけ泣かずに済んだか。
しかし、残念だから最後の曲が始まってしまう。

『草原の奇跡』
パイオツかいでーちゃんねえどーん。
と思った私を叱咤するがごとく、魂の叫びといってもいい、魂のこもった渕上舞ちゃんの「君に出会った奇跡」ソロソングから始まった『草原の奇跡』。
草原の奇跡から、最後の一曲でようやっと出てきた3期生。しかして目はどうしても2期生に集中してしまう。
草原の奇跡もこれまた最高峰の卒業ソング。君に出会った奇跡という言葉が谷真理佳にそして私達観客から見たメンバーたちへの言葉に錯覚させてくれる、神曲。特にこのような特別な日にとっては。
だが。こんな大事な最も泣ける瞬間に私のようなロリコンの前になぜ矢吹奈子ちゃんがいるのだ。否、奈子ちゃんがいるのはいい、奈子ちゃんが可愛いのは地球の表面が1万度のマグマだった38億年くらい前からの決定事項だから、それは我慢できる。しかしそこに荒牧美咲ちゃんなる、ロリ少女がいるとなると、自称父兄の私の態度は変わってきてしまう。
正直言うと3期メンバーはそこまで詳しくない。奈子ちゃんばかり見てしまうかな?と思いきや、草原の奇跡でPPPHしている少女と目が合う。
周りはサイリウムを振るしか能のない凡ゆえ、私のようなニコニコPPPHするだけで荒牧美咲ちゃんがガン見してくれる。それにつられて手を振りながらのPPPH。その時に私は荒巻ちゃんからレスを貰った。たかまった。センターでは全メンバーが谷真理佳との別れを惜しんでいるのだろう状況に、新世紀ロリの呼び声高い荒牧美咲ちゃんが私に体を向けながらPPPHをしている。なんてことだ!なこみくより1年も年上の荒牧美咲ちゃんのホスピタリティロリの破壊力!
3期生を堪能したい反面、私は一応2期生最古参ということのみが人生のアイデンティティゆえにさすがに曲の後半は中央でみんなの涙を見ることに集中。
3期生は最後1曲だけだったからだろう、さいたまスーパーアリーナの時のように泣いているメンバーはいなかった。
曲中に梅本泉や坂口理子が崩壊していく様は、普段のキャラを知っている分、もう泣かせんなよというこっちの思いと裏腹に涙腺崩壊を起爆してくる。

曲が終わると同時に久々に「ありがとう」と叫んで大拍手。
最後の挨拶が終わり、サプライズで谷真理佳に花とメッセージボードを渡す場面があったのだが、早々に倒れそうに袖に捌けていった梅本泉が忘れられない。坂口理子あたりが支えながら戻ってきたが。
うぅ、ガチだ。私のような人間には分からない、谷真理佳を中心とした研究生のなにか。

こうしてHKT48研究生千秋楽公演が終わった。
と同時に私に新たなる肩書が加わった。

「脳内パラダイス公演千秋楽コンプリート」

みんなが大嫌いな古参である私のアイデンティティを補強するかのごとく、ここに新たなる称号を得るに至った。チームK千秋楽からのHKT研究生千秋楽。
チームK千秋楽は本当のお祭り。HKT研究生千秋楽は真の別れ。
そんな印象。

待ち時間が普段より長かったなか、ハイタッチが始まる。
秋吉優花ちゃん岡本なおぽん田島芽瑠朝長美桜渕上舞ちゃんはめっちゃ反応してくれて嬉しかった。めるちゃんの「あ~いたー」みたいな。とにかく、まあ若い子たちだし忘れていないとは思っていたが、忘れる奴は平気に忘れるからちょっと不安だったがみんな私のような末端ゴミに反応をくれるくらいにはピュアだった。
そんな中宇井真白ちゃんだけが私に対して特別な言葉を。
「あ!いつも歌ってくれてありがとうございます」
私のフリコピスタイルは口パクで歌も歌うスタイル。そんな私のスタイルを全肯定する一言をまさかまったく気にしていなかった、宇井真白ちゃんに言われるとは。
お前、お前相当目立っていないが、だがおれは、オレだけはお前を見捨てん!

ハイタッチが終わって秋吉優花ちゃんにほど近い端っこでハイタッチ会が終わるのを待つ。
ハイタッチが終わる。「ゆかちゃーん」にめっちゃ反応してくれてレスしてくれる秋吉優花ちゃん。奈子ちゃん0ズレを体験してもなお、今のところ私の推しは秋吉優花ちゃんだ!
そしたら、ハイタッチを終えた後藤泉が客席をウロウロしながら「すいません、個別握手券全然売り切れていないんでみなさん買ってください!」と懇願タイムがあった。
谷真理佳が最後の挨拶をしてロビーの拍手がやみ、さあ帰ろうかと思ったらまた扉が開いて谷が「ありがとーう」。閉まってしばらくしてまた扉が開いて「みんなありがとーう」。待っているとまた扉が開いて「ありがとーう」。そして4度目扉が開いたら朝長美桜ちゃんが登場。5回目に最後の挨拶。
最高だ!!特に朝長美桜を挟んだあたり。

こうしてHKT研究生千秋楽は終わった。
私の脳内の脳内パラダイス公演の記憶を私の脳ごと入れ替えてくるような奇跡が重なった公演。
まさか3回も泣く曲があるとは。

残酷でクソ寒いゴミ組閣。
だがAKBに従うしかないのか、これなくして神々しい少女たちは見ることはできなかった、いや、脳内パラダイス公演をやっているときに大組閣が起こったのが奇跡なのか?
「春には会えなくなるんだね」「青空のそばにいて、君があの街に行っても」「君に出会った奇跡」この3ワードが谷真理佳転校と重なった奇跡。
そしてたまたま最前で見られた奇跡。

「我がHKT48人生に一片の悔いなし!」

もうこの公演を最後にHKT48を引退しても後悔はない。これ以上のHKT48を主観で見られるとは思えない。
私はもうHKT48からいんたいしま

M06 雨の動物園(矢吹奈子=ゾウ、秋吉優花=キリン、駒田京伽、坂口理子、田中菜津美、若田部遥、山田麻莉奈、岡本尚子)

・・・。
ダダンダンダダン、ダダンダンダダン(ターミネーターのあの音)。

私「I'll be back」