写真をご覧頂くと、日本のガラス、外国のガラス、ガンダーラ、埴輪等々、様々な物が並んでいます。
私が買い付ける時に最初に観るのはその物の立ち姿です。
静かに凛として居る物が好きです。
逆に騒ついて居る感じの物は避けるようにしています。
古美術品であればさらに、真贋という基準がプラスされます。
その時代を生きた古美術品は上質であり、その時代の自然なままの姿です。
真贋を見抜くポイントはどの分野でも沢山ありますが、一番大事な所は 自然 であるか。です。
その時代を生きた古美術品は上質であり、その時代の自然なままの姿です。
例えるなら人のお顔も一人一人が違います。
自然であり、みんなが魅力的なお顔です。
みんな自分の個性は持っていますが、 自然 なのです。
古美術品には、その時代の自然なお姿が無い 違和感 が出ている物には要注意です。
もちろん数多くのその時代の物を見る事が基本中の基本となりますが、肝心な事は、見るのでは無く観る、直感で観るという事です。
青春時代にプロボクシングの経験があり、命を懸けてリングに上がりました。
自分の存在の全てを拳に宿し、目の前の生身の人間をしとめなければ、自分が殺られるという、言い訳、言葉は一切通用しないリング上での経験が今、古美術品を観る時の感性に繋がっている気がします。
目で見ようと思っても見えない物が、自分の経験からの直感で観る事により、感じられる部分をとても大切にしています。
うまく言葉で説明出来ませんが、私は迷った時は本で読んだ知識ももちろん大切ですが、経験値、感性、空気感、人生観、厳しさ、など目に見えにくい感じるといった所で 不自然さ を見抜く事を優先しています。
悟ったかのような作られた演出言葉と態度で着飾って大きく語ってもらっても構いませんが、あなたのミリ単位の表情と眼の奥を見ればお見通しですよ。って、そんなところですかね(笑)
まだまだ言いたい事は山ほどあるのですが、文章で書くのは難しくもあるので、機会があればまたお話しをさせて頂きたいと思います。