Washington Square Parkを後にして、夕方まで街を散策することにした。

あてもなく、ふらふらと散歩するのは気楽で大好きな

旅行中は特に、予定を決めずにのんびり街を歩くのが一番その街のことを知ることができる気がする。

知らない街だけど、その場所に詳しい人が一緒にいるだけで、とても心強い。

気になるギャラリーを見つけては入ってみたり、歩き疲れたら雰囲気の良いカフェに入ってみたり。

Philと一緒にいるのはとても楽だった。

身長190センチの彼がカフェでキャロットケーキを頼み、これ大好物なんだ、といった時の笑顔は、私の心を溶かした。

 

そろそろお互いの友達と待ち合わせをしているコリアンタウンに行こうか、ということになり、移動してみたらお互い待ち合わせしているのは2軒となりのお店。顔見合わせて笑う。

Philのが目指すお店より手前の、Melissaたちと待ち合わせのお店に着いた。

友達に会う?と聞いたら、OK、というので、Mellisa夫婦に紹介。

初めての街、NYCで、友達に友達を紹介する・・・なんだか不思議だ。

 

じゃあね、また東京で会おうね、と言ってPhilと別れた。

Melissa夫婦とその友達との夜ご飯で、ああ、人生って予想もしていない出会いがあるものだな、って私はまた思っていた。

ディナーの後Melissaは、

「Philってこの人でしょ。」MelissaがiPadの画面を指して言った。

「何冗談言ってんの?」と覗き込んだ画面には確かにPhilの写真。

そうだ、東京で教育に携わっている彼がこんなふうに検索できてもおかしくない。

そうか、だからMelissaは出がけに彼のフルネームを聞いたのか。

「ねえ、なんで検索してるの?」と笑った私に、

「Mayがどんな人と会ってるのかくらいは知っておかないと心配だから。」とまるで母か姉でもあるかのようにMelissaが言った。

 

つい数日前まで、東京で毎日空っぽになってしまった心で過ごしていた私の、その空っぽになってしまった心に新しいものが今どんどん入ってきているのを感じた。あたたかくてわくわくしてハッピーなもの。

MelissaたちにもPhilにもNYCにも感謝した。物事を一つの側面だけでとらえて幸せや不幸を決めるのは愚かだ。少し角度の違うところへ目を向ければ見える景色は変わる。

ありがとう。