図書館でぼーっと本を眺めていて、久しぶりに浅田次郎さんの本を借りてきました

 

 

「神坐す山の物語」

神坐すは、かみいますと読むそうです

 

浅田さんの母親の実家は御岳山(奥多摩のみたけさん)の御師(おし)の家らしい

小さい頃に母親の実家に行った時の経験や寝物語に聞いた話など、七つの短編集

 

不思議な話がてんこもり

前に読んだ「君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい」という本のタイトル通り

浅田さんの本には作り話もたくさんあるのかもしれない

 

前に読んだ「あやし うらめし あな かなし」にも出てきた狐憑きに近い話もあるし

伯父が亡くなる前の話や日露戦争の兵隊が一人だけ助かった話、

天狗の嫁も修行僧のようなキゼンさんの話ほか不思議な世界を教えてくれます

 

標高が高い御岳山にある御岳神社の近くにたくさんある(あった?)御師の家:宿坊でおきたことや伯母のこわい話

大正時代なのか明治なのかわからないが、台風や雷などの自然現象も神の仕業とされていたのかもしれない

 

行ったことはありませんが御岳山の標高は880mくらいらしい

標高の高い所の台風や雷はこわい、と書いてありました

雷鳴がすぐ近くで聞こえ、とっても怖い、と

 

そんなところを読んでいたら、昔の仕事を思い出してしまいました

場所は某電力会社関連の新榛名変電所 (某と書いてもわかります)

そこは地理院地図で標高をみると611mくらい

その変電所で私は雷の観測装置を設置していたのですが、雷がくると怖かった

稲光は横に向かったり、雷が地面に落ちたのか雲間放電だったのか知るすべもありませんでしたが

普通の平地の雷とは全く違う間近の雷

鉄筋の建物の中にいましたので、安全といえば安全だったのですが

生きた心地はしないような雷の経験でした

 

そういえば、もっと昔、自分が小さい頃実家では

雷がくると部屋に蚊帳を吊ってその中にいました

線香を焚いたりして、蚊帳の中でまんじりともせず雷が行き過ぎるのを待っていました

今じゃそんなことをする人もいないし、蚊帳を持ってるうちなんてもうないですね

 

読書から話は変わってしまいましたので、今回はここらでおしまい